自民党総裁選挙の憂鬱



 新聞・テレビの類を見ていると、自民党総裁選挙のニュースばかりやっている。自民党の総裁は、現状においては総理大臣(首相)と実質的にイコールだから、重大問題であることには異議がない。しかしながら、なぜそれほどの重要ポストに就く人が、こう後から後から入れ替わるのかということについては、私の理解は及ばない。首相(総裁)も短いが、僅か11ヶ月しか首相の座にいなかった人が、大臣を2回選んでいるのだから、大臣の交代の早さは更に尋常ではない。

 「文化の質は掛けた手間暇に比例する」(平居)ではないけれど、価値あることをするには必ず時間がかかる。短い任期で結果を出すことが求められれば、その人の資質以前の問題として、「はりぼて」式のことしかできるわけがない。「はりぼて」であるが故に問題を生み、またそれが「はりぼて」で処理されるとすれば・・・なんとも光の見えないことである。私も有権者自民党総裁選の、ではないよ)なので、誰か何とかしてくれよ、ではなく、自分に何ができるか考えなくてはならないなぁ、と思いながら、今のところ、ほとんど「思う」だけの毎日である。恥ずかしい。