2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

憲法改正論私見(1)

次の参議院議員選挙に向けて、憲法改正についての議論がかまびすしい。今までにも、憲法については何度か書いているが、この機会に、「改正」問題について多少の思う所をまとめておこう。 まずは、「憲法」とは何か、という最も基本的な問題である。手っ取り…

結果オーライ・・・雪の船形山新歓山行

この2日間、山へ行っていた。船形山(1500メートル)である。 かつて顧問をしていた某高校山岳部に、今年は10名という大量入部があった。あわてて、OB会名簿を見てみると、なんと約40年ぶりの出来事である。しかも、そのうち5名は、史上初の女子…

少し生き返った栽培実習場・・・塩蔵わかめを作る

今日は、N3の諸君が遠洋航海実習に出港して行った。見送りに行きたかったのだけど、仕事の都合で行けなかった。代わりに、というわけでもないけれど、久しぶりで栽培実習場に行った。 海に面して建っていながら、万石浦という内海であるのと、少しだけ土地…

1.01の法則、0.99の法則

(4月24日付け学級通信より) 前回予告したとおり、先週末は我が家で桜、梅、水仙が満開になった。花見をするぞ、と呼びかけたところ、2日間で20人の来客があった。とは言え、「女心と春の空」という言葉もあるとおり、春の天気は変わりやすい。日曜日…

ベートーヴェンの「変ホ長調」

一昨日、ベートーヴェンの「ハ長調」の曲について少し書いた。「ハ長調」の次は、やっぱり「ハ短調」なのだろうか?いや、私の感覚では、次は「変ホ長調」である。 変ホ長調と言えば、交響曲第3番「英雄」とピアノ協奏曲第5番「皇帝」が圧倒的に有名なので…

ベートーヴェンの「ハ長調」

最近、またベートーヴェンを聴きたいという気持ちが募ってきて、車の中でのながら聴きではあるが、ベートーヴェンを聴いていた。ガーディナーやバーンスタインによる交響曲全集、グルダによるピアノソナタ・・・といった具合である。 ふと思ったことがある。ベ…

修理されなかった歩道、または「歩道橋」

先週まで、北上川の河口にかかる日和大橋で、夜間だけ道路工事をしていた。我が家からは、そのための照明がよく見えいてた。 全長1200メートル、空中部分700メートルのこの橋は、東日本大震災の時、西側の付け根の部分が陥没し、不通となった。ところ…

雑踏の桜よりも、山道の野花

(4月16日付け学級通信より) 名取に住んでいる母親が、めでたく76歳の誕生日を迎えたので、そのお祝いのために、先週末は名取の実家に帰っていた。 仙台市周辺は、石巻よりも3度くらい気温が高いため、既に桜は花を開き、満開に近い所も多かった。で…

バーンスタイン『不安の時代』

年度が変わった所で、NHK・Eテレの日曜夜の音楽番組が、「親しみやすさ」という軽薄主義からわずか1年で撤退し(を余儀なくされ?)、じっくりと名曲・名演を聴かせる番組に変わったのは、誠に喜ばしいことである。昨日はその第二夜で、1月のN響定期…

明日から石巻市長選挙・・・巨大防潮堤はなぜ争点にならないのか?

明日から、石巻市の市長選挙が始まる。この問題山積の石巻で、あえて火中の栗を拾う覚悟を持つ人が4人もいるというのは驚きだが、なんだかパッとしないなあ、と思う。今の石巻で、震災からの速やかな復旧・復興を訴えるのは当たり前の話だ。問題は、どのよ…

「合法的ないじめ」と萎縮する学校

今日、自分のクラスで、HRの時間にこんな質問を受けた。 「来週から校歌・校訓練習が始まる。ところが、今日、生徒会長が校長に呼ばれ、1年生に対して罵声を浴びせたり威圧したりしないように、と注意があったらしい。校歌を歌わない1年生に大声を出して…

ボイジャー1号から見た地球

(4月9日付け学級通信より) 始業式に先立って、土曜日に、我が家の水仙と梅が開花した。先週は、新学期(=動物園での生活)が始まるのが憂鬱で仕方なかったが、昨日、諸君が登校して、校内がにぎやかになってくると、なんとなく楽しい気分になってきた。…

部落問題または世の中の時間の加速

昨日と話が前後するが、土曜日は、奈良県の某教員と酒を呑んでいた。初対面の人だったのだが、彼の自宅が、住井すゑの『橋のない川』の舞台の近くだということから、部落問題の話になった。 東北の人などにはまったく分からない話であろう。世の中には「部落…

METの『パルジファル』

新学期が明日から始まるという心落ち着かない今日、MOVIX仙台までわざわざ映画を見に行っていた。「METライブビューイング」というシリーズのひとつで、METすなわちニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の公演録画を、映画館で上映するという企画…

清唱劇『長恨歌』・・・中国近代の作曲家・黄自その後

既に一昨年の話となるが、私は、2011年11月26日から28日まで、3日間に渡って「『バラへの三つの願い』・・・中国近代の作曲家・黄自」という文章を書いた(→ http://d.hatena.ne.jp/takashukumuhak/20111126/1322311191)。二村英仁が演奏する黄自の…

これは好論!・・・安倍政権の教育改革について

少し前の話になるが、3月28日付け『毎日新聞』の「これが言いたい」という欄に、日本大学教授・広田照幸氏の「教育者の主体性を奪うな〜画一化の懸念が大きい安倍内閣の教育改革」という文章が載った。現場離れをし、かゆい所に手が届かない、いや、むし…

「国民栄誉賞」が何か分かった!

長嶋茂雄と松井秀喜が国民栄誉賞を受けるという。これで、この賞が一体何なのかが非常に分かりやすくなった。いろいろと言われているとおり、この二人の実力が他を圧倒していたということはない。金田正一であれ、野村克也であれ、イチローであれ、この二人…

ささやかな日本史・・・切符の持ち帰りについて

些細なことでも、確実に世相を表すことというものがある。 少し気恥ずかしい話なのであるが、私はどこかに出かけると、通勤や買い物のための日常的な移動を別にして、その時使った切符を持ち帰って丹念に取っておくという習性を持つ。切符には日付と共に、ど…