2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

こだわるべきものを間違えるな

先月末のこと、「62回生は、大学も学部もどこでもいいから今年入ってしまいたいという、こだわりもプライドもない奴が多いのではないか?」と、某先生が不満を述べている所に偶然行き合わせてしまった。確かに、私の実感としても、経済的事情とは無関係に…

子ゆゑにこそ、よろづのあはれは思い知らるれ

既に知る通り、事務室のWさんが亡くなった。35歳での急病死であった。明るく真面目な人柄で、楽しそうに本当によく仕事をしてくれていたし、私としては共に強歩大会を走った仲間としても親しい存在だった。一昨日は小論文クラスの生徒諸君に無理を言って時…

校長の思い出(米口実先生のこと)

北島校長の「最終講義」に出席した。遅刻者が多かったのはいただけないが、それでも、教職員や若干のOBまたは保護者も含めて180人ほどが集まり、生徒から質問もいくつか出たのは一高の健在ぶりが感じられて嬉しかった。講義そのものについてはうまくコ…

社会性が無くても普遍的(サリンジャーの死)

(1月29日『河北新報』サリンジャーの訃報引用 見出し省略) サリンジャーが死んだ。世の中とは完全に縁を切って生きていた割には、各紙が一斉に、しかも大きく報道していた。 実は一昨年であったか、大学で英文学を専攻することにしたとかいう卒業生が遊…

時間の流れに身を任せる

もはや先々週の末となってしまった2月6〜7日、私は例によって山岳部の生徒諸君と山へ行っていた。何日か前から天気予報を見ながら、怪しげだなあ、と思っていたのだが、実際当日は強い雪、翌日は更に冬型が強まりそうだとあって、あまり生徒を連れて山に…

塵も積もれば「生きる糧」

(1月28日付『読売新聞』宮城県内版 佐々木徳夫氏の訃報引用 佐々木氏は東北の民話を一万話以上集め、吉川英治文学賞を受賞した元高校教諭) 読売と毎日には、県内版とはいえ、信じられないくらい大きな訃報が出た。自宅は確か一高のすぐ近くである。何年か…