こだわるべきものを間違えるな



 先月末のこと、「62回生は、大学も学部もどこでもいいから今年入ってしまいたいという、こだわりもプライドもない奴が多いのではないか?」と、某先生が不満を述べている所に偶然行き合わせてしまった。確かに、私の実感としても、経済的事情とは無関係に現役志向が強いような気がする。私には別に不満はない。学部さえどうでもいいというのは少し問題かも知れないが、むしろC予備校H塾長のように、「一高生たるもの○○大学以上でなければダメだ」みたいなことを言い、学問的情熱とは関係のない虚栄心で苦しみ、人生を間違えているような不幸な例も数多く見ているので、一高生が変なこだわりを持たないのは、むしろいいことだと思っている(しても仕方のないケンカになりそうだったので言わなかったけど・・・笑)。

 しかし、私が大学にこだわらないのよしとするのは、あくまでも、どこの大学であれ、主体的に学ぶ意欲があるなら、という前提だ。面倒なこと、つらいことは全て嫌いで、とにかくどうでもいいから大学に入ってしまいたい、というなら問題だ。どのようなことについても言えることだが、要は、何をするかではなく、どのような意識でするか、が大切なのである。