2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

帰属意識の不思議

珍しいほど寒い。日本海側の大雪のニュースにも胸が痛む。この2日間は、石巻でも白くなる程度の雪が降った。この程度だと、我が家から雪景色を見て喜んでいられる。実に美しい。 寒くはあるが、一時に比べると日が長くなったことを感じる。秋が深まると、夏…

「ハーバード白熱教室」または哲学

ハーバード大学の人気講義がテレビ番組(「ハーバード白熱教室」)になったというのは、以前から知っていたが、その長大さに見ることをあきらめていた。今年の1月1日、2日、その12回の講義が一気に放映されたのを機に覚悟を決めて録画し、それから約2…

教育現場と多様性・・・『河北』投稿補遺

先月24日に、私の投稿が『河北新報』で取り上げられた話は、既に書いた。1ヶ月が経つが、今のところ、思ったほどの反響はない(『河北』では、1月15日に概ね賛同の投書が一つ出ただけ)。こう書けば語弊はあるかも知れない。電話で、直接、或いは年賀…

小沢切りは自殺である

一度は落ち着くやに見えた小沢一郎問題が、再び大きくなりつつある。前回(12月28日)に書いた通り、小沢氏を巡る与野党の攻防は、「哲学」がなく、利害打算のみがあるという日本の精神的貧困を象徴的に表す。「起訴されたら離党または除名を」などとい…

「F」というお店

我が家から駅に行く途上に、Fといううらぶれた小さな飲み屋がある。その前を毎日自転車で通っていた私は、3年ほど前のことだろうか、その店の明かりが、週に一度のペースを超えて、時々消えるようになったことに気が付いた。意識して見始めると、休業の日…

知識と感動、またはモーツァルトの『レクイエム』

昨日は、私がかつて所属していた合唱団の演奏会があったので、旧知の人々に会いたいという思いもあって仙台まで足を運んだ。その合唱団とは「仙台宗教音楽合唱団」(通常は宗音(しゅうおん)と略)という。バッハを中心とするヨーロッパの教会音楽をレパー…

今年の年賀状から・・・アナログ礼賛

今日は小正月。何年か前なら成人式で、年賀葉書のお年玉抽選が行われていた。今は抽選もなぜか1月も下旬の23日に移ってしまったが、さすがにもうこの時期になると年賀状など来ない。正月もすっかり終わったな、と思う。 さて、今年の年賀状で特徴的と感じ…

『奇跡の教室』・・・灘校と橋本武のしたこと

妻に勧められて『奇跡の教室』(伊藤氏貴著、小学館)という本を読んだ。副題めいたものがタイトルの上下に一つずつ、二つ付けられている。一つは、「エチ先生と『銀の匙』の子どもたち」、もう一つは「伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀」というものである…

井戸沢小屋の寄せ書きを見ながら・・・

この二日間、一高山岳部の諸君2名と山へ行っていた。1月恒例の内容であるが、積雪期の井戸沢小屋を目指し、あわよくば刈田岳に登頂しようというものである。8日は下界でも朝から強い風が吹き、果たして出発地点の澄川スキー場は営業しているのであろうか…

ブリテン『戦争レクイエム』

20世紀イギリスを代表する作曲家ベンジャミン・ブリテンに『戦争レクイエム』という大きな作品があることは昔から知っていて、一度しっかり聴いてみたいと思っていた。しかし、なにしろ「現代音楽」(1962年完成)で、CD2枚の大曲である上、通常の…

需要を掘り起こす?・・・狂気のHIS

新年早々、いささか不満めいた話で恐縮。今日の新聞(とりあえず目にしたのは『河北新報』)でひときわ印象的だったのは、HISという会社の広告である。新聞本体に見開き2面の大広告を出した上、同じ大きさ、しかも裏表なので4面相当の折り込みまで入っ…

獅子振り

昨日は新年を仙台近郊の実家で迎え、早々、昼前に石巻に戻って来た。 道すがら、開いている店の多さに驚いた。1月1日初売りが多くなっていたことは、新聞折り込みの広告を見ながら分かっていたが、実際これほどだとは思っていなかった。正月を家族そろって…

謹賀新年 2011年元旦

今年の私の年賀状文面は以下の通り。 「お元気でお過ごしのことと存じます。昨年中はお世話になりました。 おかげさまで、家族一同元気にしております。子供もすくすくと成長し、騒々しくも幸せな毎日です。 昨春は心機一転、宮城県水産高等学校という希少な…