2015-01-01から1年間の記事一覧

今時「大東亜共栄圏」?!

今年も今日を入れてあと3日。お年玉をもらえるわけでもないので、「お正月!」などと浮かれる気にはならないが、まぁ、仕事が休みだというのはいい。このブログも、今年はおそらく今日が最後。最後に景気のいい、明るい話でも書ければいいが、残念ながらそ…

署名についての雑感

今日は御用納め。ちゃんと仕事に行っていた。最後の最後、勤務時間も終わって退勤間際の仕事は、本務ではない「署名探し」であった。教職員組合から毎月毎月たくさんの署名が届く。一度、年に何種類来るのか調べてみようと思いながら、いつの間にか忘れて分…

南浜地区復興祈念公園迷走曲(3)

うっかりしていたが、今月23日は、このブログの誕生日であった(天皇陛下と同じ=不敬罪だな(笑))。早いもので満6歳。それ以前の文章をデジタル化して貼り付けたりしていることもあって、記事の数は1389本。アクセス数は、2012年7月23日以…

南浜地区復興祈念公園迷走曲(2)

協議会は10月と11月に1回ずつ開かれたが、残念ながら私は出席できなかった。ところが、市役所で開かれるかしこまった会議では、なかなかまとまった議論ができないと、今月に入ってから任意の勉強会が開かれるようになり、私はそこから参加した。任意の…

南浜地区復興祈念公園迷走曲(1)

20日の日曜日、私は朝から夜中まで「被災地の人」をしていた。具体的に言えば、10時〜12時南浜地区復興祈念公園(以下「公園」と略)予定地の現地調査、14時〜17時、「石巻地方で作る震災学習の協働事業体制」第1回コンファレンス出席、19時〜…

賢い子育て

先日来、二度ばかりアナウンスした(→その1回目)朝市センター保育園は、710万円の募金目標を達成するや、1000万円という第二目標を設定した。「欲が深い」とか「あさましい」と言ってはいけない。最初の目標を710万円に設定したのは、求められて…

ことは法律や制度の問題ではない・・・COP21その後

もはやしばらく前の話となるが、COP21が閉幕した。従来の先進国と発展途上国がお互いを罵り合うという図式から脱却し、協調して温室効果ガスの削減に取り組む合意をしたというのは画期的だが、その後の動きを見ていると、残念ながら、およそ期待は出来…

選挙制度雑感

先日「一票の格差」について、私がどう考えるかということを書いた(→こちら)。大雑把に言えば、それはかなり観念的な議論であって、実際に格差を是正するとなると、大都市と地方の格差を悪化させるという点で問題も大きい、といったような内容である。原理…

おめでとう朝市保育園!そして今日の朝日の記事

私もびっくり、朝市センター保育園のReadyforによる寄付金集めが、今日、目標の710万円を達成した。先週ここで紹介した時には「なかなか厳しいな」と思っていた。寄付金の伸びは1日10万円くらいだったのではなかったかと思う。ところが、この3〜4日…

夫婦は別姓でも構わない

前々から気になっていた判決が出た。夫婦同姓を強制することが憲法に違反しないかどうかに関する最高裁判決である。判決は「違反しない」であった。 気になっていたとは言っても、我が家でそれが切実な問題になっているわけではない。親族や親しい友人でも、…

税金の原点に立ち返れ

しばらく休筆していた。旅行期間中を除くと珍しい。たいした理由はない。何しろ今時の学校は長距離通勤が多い上、「綱紀の粛正」とかで、呑んでいても常に誰かに咎められているような気がして楽しくないなどの事情があり、忘年会など立て込みようがない。ネ…

「歳末助け合い」の代わりに・・・

昨年の春、仙台駅前にある「朝市センター保育園」について、3度ばかり駄文を書いて紹介した(→こちら)。国の制度変更に当たり仙台市が、近くにパチンコ屋があるという理由で、朝市センター保育園という実績と理念のある保育園への助成金を打ち切ろうとして…

新聞作りは奇跡だ・続・・・河北新報印刷見学会

先週金曜日に、河北新報本社の見学に行った話を書いた時(→こちら)、次は印刷所だ、という予告をしていた。今日はその新聞印刷所の見学会であった。地方紙の雄・河北新報社は、仙台市の北郊外、泉区明通という所にある河北新報印刷という会社(印刷工場)で…

検証・仙石東北ライン(3)

昨日、過去約30年の仙石線快速列車について、その本数と、タイプ別の所要時間を調べたわけだが、その時に問題としたのは、仙台発石巻行きの列車(下り)についてであった。実は、同じ線路の上を、同じ停車駅で走るにもかかわらず、逆方向、すなわち、石巻…

検証・仙石東北ライン(2)

地下鉄仙台駅は、仙石線のあおば通(あおばどおり)駅と至近距離で、ホームの端と端が、短い階段で繋がっている。2分もあれば乗り換えが可能である。JR仙台駅からだと10分はみておかないと不安だ。震災前の仙石線だと、普通列車でも快速列車でも、あお…

検証・仙石東北ライン(1)

先週末、3日間続けて仙台を往復して、一つのことが気になった。それは、仙石東北ラインの利便性の問題である。仙石東北ラインの開通から半年が経ったところで、少しその善し悪しを検証しておこうと思う。 一応確認しておくと、JR東日本に、仙台(あおば通…

METの「タンホイザー」

毎日遊び歩いているようで恥ずかしいのだが、昨日は、3日間連続で仙台に出て、恒例、メトロポリタン歌劇場のライブビューイングを見てきた。今回もワーグナー(→昨年、3年前)。やはりレヴァイン指揮で「タンホイザー」である。序曲は耳慣れた曲だが、オペ…

ゲルギエフの「悲愴」

昨日は、イズミティ21で行われたミュンヘン・フィルの演奏会に行ってきた。指揮は、かのワレリー・ゲルギエフ、ピアノ独奏辻井伸行という豪華顔ぶれであった。出演者も豪華だが値段も一流というチケット(B席で仙台フィル定期S席の3倍)を、東京まで行…

新聞作りは奇跡だ・・・河北新報社見学会

第3期考査が木曜日から始まり、来週火曜日まで続く。考査中は3時間くらいしか授業(試験)がないのだけれど、採点や平常点の集計など、やることはたくさんある。それでも、日常に比べると少し時間を取りやすいので、休めば自分の首を絞めることになるとは…

一票の格差について

昨日、最高裁で、昨年12月に行われた衆議院議員選挙における「一票の格差」について判決が出た。例によって「違憲状態」である。国民(有権者)一人ひとりの価値は平等であるべきなので、何人あたり1人の議員を出せるかというのは、公平でなければならな…

これを楽しむ者にはしかず

先月の20日に、6人の生徒と一緒に塩釜まで、カツオ一本釣り漁船の見学に行った話を書いた(→こちら)。その後、6人のうち4人は、その漁船への就職が決まった。社長の話によれば、カツオ漁船に新卒の高校生が4人も来るというのは、業界でちょっとした話…

野球の国際大会を考える

日本シリーズが終わったも束の間、プレミア12なる国際試合が開催され、我が家の野球小僧はテレビにかじりついていた。先週末、それがようやく終わった。 これまでたびたび書いてきたとおり、私も、「熱狂的」とか「気違い」とまでは言えないものの、まあま…

パリは燃えているか

かつて、NHKで「映像の世紀」という番組を見た。調べてみると、もはや20年も前のことらしい。映像というものが発明され、一般化されたこの100年あまりの映像を用いて、世界の歴史をたどったという番組である。人間の歴史、或いは人間というものの性…

ビルマからの手紙

私に東京在住の亡命ビルマ人の友人がいることは、かつて何度か書いたことがある(例えば→政治亡命への道、ミャンマーに帰れるか?)。最近、ミャンマーで総選挙が行われ、政権交代が実現しそうになってきたことは、いろいろな報道で知っていたので、一度、東…

学術は机上の空論たれ・・・か?

以前、「「中立」という与党支持」という一文を書いた。公所に政治的「中立」を求め、公所が過敏に反応しすぎた結果として、政治的問題を公的な場所で扱うことが難しくなっている、それは結果として与党の立場を利することにしかならないから中立ではない、…

今年はサケが少ない

先月の末にM先生が、「平居先生、今年もサケが上がってきましたよ。ほとんどが震災の年に海に下ったやつです・・・」と声を掛けて下さった。昨年、宮水の栽培漁業類型の見学実習で、サケの孵化場や鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)のサケ捕獲場に連れて行っ…

ファウスト博士と分かり合える・・・

私が勤務する宮城県水産高等学校(宮水)は、11月15日が創立記念日である。今年で満119年。来年には120周年を迎える。私の調べによれば、宮城県内の公立高校では4番目に古い。水産業が大切にされていた古き良き時代の象徴である。 その創立記念日…

投球制限を突破口に

5日の朝日新聞「ひと」欄で、岡本嘉一さんという放射線科医(画像診断医)が取り上げられていた。筑波大学付属病院で、各科から送られてくるMRIの画像を見るのが仕事らしいが、幼いうちから肘や肩を酷使して、野球が続けられなくなる少年が多いことに胸…

クラウディオ・アラウ

先週の日曜日に録画したロンドン交響楽団の演奏を、昨日から今日にかけてようやく見ることが出来た。10月1日にNHK音楽祭のプログラムの一つとして開かれた演奏会で、指揮はベルナルト・ハイティンク、ピアノ独奏がマレイ・ペライアという「えっ!まだ…

女の時代

古くは日本国憲法に「両性の本質的平等」が明記され(→関連記事)、その後は「ウーマンリブ」やら「男女共同参画社会」やら、そして最近は政府主導による「女性の地位向上」やら、女性を男性と同権とし、その活力を高めようという声は大きい。しかし、これら…