2015-01-01から1年間の記事一覧

インドネシアの森林火災

1日に毎日新聞で、一昨日は朝日新聞で、インドネシアの深刻な森林火災の話を読んだ。共通するのは、7月から10月までの4ヶ月間で200万ヘクタール(=2万平方キロ)の森林が焼け、膨大な量の二酸化炭素が放出されたということだ。二酸化炭素の量を新…

ギリシャ哲学が全てだ

最近、ある人と話をしていて、私が哲学科の卒業生だという話になった時、なぜ哲学の勉強を止めたかと聞かれたので、私は以下のように答えた。(対話において私が語った部分のまとめ) 「私が哲学を止めたのは、「研究」としてだけだ。哲学とは何かということ…

工事は今日も続く

昼前後に少々曇ったが、気持ちの良い秋晴れの一日だった。我が家の居間から見える真っ青な海が本当に美しい。読書の合間に何気なく外に目を向けると、ウッドデッキに「じょうびたき」が止まって、きょろきょろ周囲を見回していた。「じょうびたき」は冬の鳥…

輝く長老の価値

昨日の朝日新聞「思い出す本、忘れない本」欄では、自民党の元幹事長・古賀誠氏がM・ウェーバー『職業としての政治』を取り上げていた(インタビュー記事)。ひどく表面的な印象に基づく偏見で申し訳ないが、似合わないな、と思った。実は、古賀氏に関する…

輸入があってのTPP

今日は、恒例の学習塾協会主催「進学相談会」のため、仙台に行っていた。仙台会場で声を掛けても、その生徒が宮水を受験することなどあまり期待できず、利害関係が希薄だと思うと、お互いに気楽で話も弾む。純粋な中学生を相手に話をするのは本当に楽しい。…

いじめも一つの現象

またもや学校における「いじめ」について、世間が騒がしくなっている。28日には、河北新報他で、東北地方の公立小中学校だけで昨年度1年間に27200件のいじめが認められ、生徒1000人当たりの発生件数で、宮城県が全国第2位であったことが報じら…

単純を極める奥深さ

(学校で書いた駄文に手を加えたもの) 今月15日の毎日新聞で、辻谷政久という人の訃報を目にした。記事には、「家族経営の工場で40年以上にわたって陸上競技で使う砲丸を製作。1996年のアトランタオリンピックから3大会連続で、男子砲丸投げの全メ…

これがやがて大きな差となる

最近、我が家の子どもたちを取り巻く環境について気になることがある。関係者には申し訳ないが、私がここであえて取り上げるのは、広く社会全体の傾向・問題として考えてもらいたいからである。それほど、世の中には同様の例が満ちあふれている。 もうしばら…

仙台空港の発展または温暖化と餓死

今日は文化祭の代休。 さて、昨日、全ての新聞で「COP21(国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議)」の準備会合が、論点を先送りしたまま閉幕したことが報じられた。ああ、やっぱり、相変わらず・・・の思いが強い。(→参考記事、参考記事2) それ…

他人事ではないネパール

ネパールへは、ごく短期間ながら2回行ったことがある。一度目は1983年、平野部の一番東端から入国してカトマンドゥ〜ポカラと訪ねてルンビニーに寄り、インドのゴーラクプルに抜けた。これで8日間。2度目は1997年、チベットからコダリの国境を越…

頭を「揺らす」進路指導

今日と明日は、宮水の文化祭。校章にちなんで「錨章祭」という。今日は校内発表だったが、私は欠席。一人仙台へ行っていた。宮城県高等学校進路指導研究協議会という研修会のようなものがあったからである。よりによって文化祭当日なので、こちらを欠席すれ…

中国語は難しい(2)

「麗的呼声李大傻的粤語広播故事」の中で、分かる部分から見ていくと、間違いないのは、「粤語」が広東語、「広播」が放送(する)、「故事」が昔話だということである。「李大傻」が男性の名前であることもまず間違いない。すると、皆目意味の見当が付かな…

中国語は難しい(1)

私の読書は、8割が中国語、2割が日本語である。英語というのもないわけではないが、せいぜい輸入盤CDの解説冊子に目を通す程度なので、1%未満である。では、読書の中心を占める中国語がそれほどよく理解できているかというと、そうとは言えない。特別…

この人の所で働きたい・・・

今日は早朝から、6名の3年生と一緒に、塩釜へ明豊丸というカツオ一本釣り漁船の水揚げその他を見に行っていた。6名の3年生とは、カツオ一本釣り漁船への就職を考えている(積極性の度合いには温度差有り)生徒達である。就職試験の応募前職場見学に、私…

温泉卵で童心に返る

新人大会は3日間、とは言っても、須金岳登山は1日で完了するので、1日目と3日目は何をしているのか、ということになる。もちろん、1日目は午後だけ、3日目は午前だけしか使えないので、まとまった山歩きはできない。その上、何しろ「大会」であるから…

遂に登場!AED

この3日間、高校登山の新人大会に行っていた。諸般の事情で、例年より1週間遅れの開催となったことで、土曜日に仙台で行われた、ショスタコーヴィチ交響曲第7番の演奏(仙台ニューフィル)を聴く貴重な機会を逃したのは残念だったが、快晴の3日間、よい…

復興まちづくり市民フォーラム

今日は、知人から声を掛けてもらい、「復興まちづくり 市民フォーラム」(主催:南リアス海岸の自然を未来に残すネットワーク)という集会に参加するため、気仙沼の近く、小泉という所に行っていた。チラシを見ると、「私たちは、三陸海岸の防潮堤の現実を知…

訂正できることは訂正すべきだった

プロ野球のクライマックスシリーズが始まった。よく言われることだが、1年間の積み重ねの結果としての順位を、わずか3試合や6試合でひっくり返せるというのは困ったことである。野球の試合を見られるのはいい。だが、毎年、手に汗握るような白熱した試合…

ヨットレースの楽しさ

そう言えば、先々週、仙台空港に行くために仙石・東北ラインの快速列車に乗ったところ、旧知のS先生と同席することになった。S先生は、私よりも25歳くらい上で、同僚として接したことはないが、部活のOB会で何度かお会いしたことがあった。前々任校の…

「同窓会ごっこ」・・・学校の役割とは?

先週の土曜日、小学校の学芸会があった。小学校の学芸会の話だから、ほのぼの明るいことを書きたいのは山々だが、なかなかそうもいかない。 5年生の出し物は「同窓会ごっこ」という劇だった。20年後の同窓会に出席してみると、全ての生徒が小学校時代の夢…

議論してよい問題と悪い問題

9月29日、シンガポールから自宅に戻って、3日分の新聞に目を通していたところ、9月28日付け毎日新聞の「くらしナビ・学ぶ」欄にあった「主権者教育 提言の趣旨は」という大きな記事がひどく気になった。そこでは、自民党と民主党の2人の人物が、毎日…

日本人戦犯の「無念」に・・・

27日の午前は、シンガポールとマレー半島の接点を見てみたかったのと、マレーシアに一度入国してみたかったのとで、ジョホール・バルに行った。シンガポールからマレーシアに行くとは言っても、バスで30分である。一応、ちゃんとした陸路の国境で、巨大…

薄暗く濁った「仲秋の月」

最初に書いたが、私が今回訪ねたのは、まぁ在野の「郷土史家」といった感じの人である。シンガポールにある某中国人学校の歴史を調べていてこの方の存在を知り、彼の著書を出しているシンガポールの出版社経由で連絡を取ってから、メールで多少のやり取りを…

恒産ある者にしか恒心はない・・・か?

シンガポールを訪ねたのは、12年ぶり2度目である。 実は、成田を1時間遅く出る飛行機の切符を買うと、旅費を1万円安く抑えることが出来た。ケチな私がそれをしなかったのは、到着が0時を過ぎると、都心への移動手段がタクシーしかなくなり、しかも、シ…

夜になり、朝が来る

先週の土曜日、仙台14:15発の飛行機で成田に向かった。やや雲はあるが、天気はまずまずだ。私は、だいたい2時間を基準として、それ以下なら窓際、それ以上なら通路側の席を取ることにしている。もちろん、トイレに行く必要性が生じる可能性によって変…

嗚呼、飛行機!!

10日間ほど忙しくて、ブログの更新も出来ずに居た。今日までの4日間は、学期の途中ではあるが、使い残しの夏休みを使ってシンガポールに行っていた。シンガポール人の郷土史家(本業は小児科医。既に引退)で会ってみたい人がいて、思い立ったが吉日と、…

ピアノロールによるラプソディ・イン・ブルー

もはや先々週の話となるが、小曽根真がソロを弾いた「ラプソディー・イン・ブルー」を聴きに行った話を書いた(→こちら)。翌日、我が家にある唯一の録音、ジェームズ・レヴァイン(ピアノと指揮)+シカゴ交響楽団の演奏を聴きながら、せっかくの機会なので…

練り上げられた音楽・・・高関健礼賛

今日は、仙台フィルの第294回定期演奏会に行った。指揮は、私が日本人で最もハズレのない指揮者として深い敬意を抱いている高関健。曲目は、ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」第12曲と第16曲、ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番、そしてベ…

今日も臨時休校!

先週の金曜日に続き、今日も臨時休校。理由は、チリで昨日発生した地震による津波である。東日本大震災の浸水域にある我が宮水では、「津波注意報」が出ると、臨時休校どころか自動的に自宅待機となる。生徒だけではなく、我々教職員もだ。今日は午前3時過…

偽りの世論調査

新聞やテレビの世論調査というのを見ながら、妻が「どうしてうちには電話くれないのかなぁ?」とよくぼやいている。安倍政権と自民党大嫌いということでは私と思いを同じくする彼女は、「今の内閣を支持しているか」の類いの問いに、「いいえ」という答えを…