2015-01-01から1年間の記事一覧

最後にもう一度・・・論点を誤るな!

やきもきしながら国会を眺めているが、私ごときに出来ることはあまりないので、強行採決を前にもう一度だけ書いておこう。 以前書いたとおり(→こちら)、私は「安保法案」が戦争を誘発するか回避させるかという議論は、しょせん水掛け論になるので止めた方…

自然に頭を下げる

今日は珍しく秋らしい好天だった。さて、昨日の続きみたいな話。 大きな経済的犠牲を払って二酸化炭素の排出を抑えても、温暖化を回避するのは極めて難しいらしい。二酸化炭素排出量が直ちにゼロになったとしても、空気中の二酸化炭素は容易に減らないからだ…

震災よりも豪雨、豪雨よりも竜巻

記録的豪雨による大きな被害が出た。今更驚かない。いつどこで、ということまでは分からないにせよ、このような豪雨と災害の発生は予想の範囲である(→参考記事)。「激甚災害」に指定されるかどうかではなく、被災者には手厚く支援しなければ、と思う。「手…

萎縮と効率化の結果

「豪雨特別警報」というのが発令され、学校は臨時休校となった。夜中、3:20に防災無線(放送)で繰り返しアナウンスが行われ、うるせえなぁ、とは思ったが、肝心の雨の音はさほどうるさくなかった。石巻に関して言えば、特別に異常な雨は降らなかったと…

分からないことが分かった・・・都響の石巻演奏会

今日は、珍しく妻と二人で、石巻市の河北総合センター「ビッグバン」という所に、下野竜也指揮する東京都交響楽団の演奏会に行っていた。「震災復興支援コンサート」という名目の無料演奏会である。とは言え、出演者も曲目も申し分なく、私は2ヶ月以上前に…

安保法制の限界状況

一昨日の朝日新聞に、山口繁・元最高裁長官の大きなインタビュー記事が出た。司法のトップだった人が、これほどはっきりと、「集団的自衛権行使は違憲だ」「砂川判決は集団的自衛権とは関係ない」と言い切っているのは痛快だ。 更に、「「法案は違憲」との指…

平安時代の「大人」

昨日の記事は、少々勇み足だったようだ。出されたのは「提言」ではなく、「提言案」だったらしい。その「提言案」に異論が続出したものだから、結局、「提言」は見送られることになったという。今日の朝日新聞で知った。異論続出の内容は、昨日の私の記事と…

飲酒・喫煙の年齢は下げない方がいい

自民党の「成年年齢に関する特命委員会」が、選挙権年齢の引き下げをきっかけに、飲酒・喫煙も18歳から認めるという提言をしたことが、宮水の校内も含め、あちこちで話題になっている。理屈としては、民法で定める成人年齢を18歳に引き下げるという話が…

念願かなって進水式!

先月末に、宮水の進路指導部研修会としてヤマニシという造船所を見学したこと、その際、建造中だったヤマニシ史上最大の船が、進水まで約1ヶ月という建造の佳境にあることを書いた(→こちら)。そして、今日はその進水式。見学に行った時、進水式の日取りを…

難民受け入れで、国際貢献と地方の活性化を

この2〜3年、難民に関する報道を目にすることが多いと感じていたが、最近はそれが急増しているように思う。シリアを始めとして、イラク、アフガニスタンといった中東、更にはエリトリア、ソマリアといったアフリカの国々から、豊かで平和なヨーロッパを目…

気になるプルーン

宮水は始業式が8月24日だったので、授業が始まってから既に1週間が過ぎた。「異常気象」という言葉は、例年並みの時にこそ使いたくなるほど、日本全国で頻繁に語られる言葉となっているが、石巻でも今まさに異常気象。 まるで嫌がらせのように、夏休みが…

すっきりしない脳ドック

8月6日の午後、仙台東脳神経外科という所に、「脳ドック」というのを受けに行ってきた。生まれて初めてである。頭が痛いとか、視野が狭くなったといった特別な異常があったわけではない。職場検診のオプションで、3年に1回くらい、脳ドックやら人間ドッ…

知る権利と野次馬根性

高槻市で、中学生が2人殺された。葬儀も終わって、ようやく一段落、といったところだが、この間、テレビでも新聞でも、この事件についての報道が大きなスペースを占めていた。以前、イスラム国の人質事件の際に書いたことだが(→こちら)、あまり子供達には…

恐ろしき土木工事(続) 

さほど天気が悪かったわけではないが、沖を台風が通過しているからだろう。大きな波が打ち寄せていた。波消しブロックにぶつかって盛大にしぶきを立てる様子は、見ていて気持ちがいい。 今日は土曜日だが、我が家の下の巨大土木工事(復旧工事?)は行われて…

トゥリオ・セラフィン

昨日書いたマリア・カラスとの関係で、もうひとつのことに触れておこう。 カラスを20世紀最高の歌姫へと育てたのは誰か?アテネ音楽院で師事した声楽の恩師エルヴィラ・デ・イダルゴとともに、いや、それ以上によく語られるのは、指揮者トゥリオ・セラフィ…

マリア・カラス

「教育のつどい」に先立つ14日午後、仙台市内の映画館で「マリア・カラス」という映画を見た。20世紀最高の歌姫と言われるマリア・カラス(1923〜1977)が、1958年12月19日、パリのオペラ座で開いたリサイタルの一部始終を収めた記録映…

彼は弱い人なのだ・・・首相の戦後70年談話について

8月15日の新聞で、かねてより注目されていた戦後70年の総理大臣談話というものを読んだ。冒頭、「百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。(中略)日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアや…

真意は伝わるか?・・・全国教研のフォーラム

7月5日に予告したとおり(→こちら)、昨日は「教育のつどい(全国教研)」というのに行っていた。前日15日から、打ち合わせ会議や警備要員としての仕事、全体集会、フォーラム、それらに教え子との飲み会まで加わって、ドタバタの2日間だった。 さて、…

命の価値と生きる意味

昨日、このブログを更新した後、何か書き忘れがあるようなもやもやした気分に陥った。今朝になって、その書き忘れを思い出したので、書いておこう。 夏休み中、卒業生を始めとして多くの人と会う機会があったが、何回か、「生きることの意味」 ということが…

自然から離れる人間

暑さも少し落ち着いてきた。その暑い最中、我が家ではウグイスの鳴き声がよく聞こえていた。いつも、こんな暑い時期にウグイスって鳴くかなぁ?しかも、今年は「谷渡り(ケキョケキョケキョケキョ・・・)」にならないぞ、などと家族でブツブツ言いながら、…

偉大なる「原点」・・・齊藤秀雄メモリアルオーケストラ

先月末、秋山和慶指揮する仙台フィルの演奏会に行った話を書いた。その際、我が家にある唯一の秋山指揮のCDとして、「齊藤秀雄メモリアルコンサート」を挙げた。1984年、齊藤秀雄の没後10年を記念して、齊藤門下生が世界中から集まって開いた演奏会…

恐ろしき土木工事

我が家の近くの土木工事が本格化している、という話は、3ヶ月ほど前に書いた(→こちら)。門脇町の土盛り、八間道路の高盛り化、更には、日和大橋から魚町を通って国道398号線へと続く県道240号線の高盛り化、先週月曜日には、長野から大学時代の同級…

避難訓練コンサート?!

昨日、備忘録と言うべき大学ノートを手にしたところ、挟んであった紙がはらりと落ちた。そうそう。先月末、秋田に行った時に見つけて、あんまり面白かったので、記念に一枚持って帰ってきたコンサートのチラシだ。 その名も「避難訓練コンサート」。そのタイ…

東京ドームで野球!

5日は、主目的であった野球大会である。 東京まで行ったからには、予選を勝ち抜き、遂に全国大会!・・・というわけではない。それでいて、なんと会場は東京ドームである。東京西川という布団メーカーの製品を販売する小売店グループである西川チェーンが主…

劇団四季または「ライオンキング」

秋田から帰り、8月に入ってから3日間、夏休みを取っていた。休みの日は本当に忙しい。記事を書いている暇などなかった。 4〜5日、家族全員で暑い東京に行った。主となる目的は、5日の午前中に行われた西川チェーン主催の少年野球大会に参加することであ…

ファミレスも苦しい

秋田に行く少し前、東京に住む前々任校の卒業生O君から、帰省するのだが31日に会えないか、という連絡があった。幸い、バスが予定より早く着いたので、O君に電話をして石巻で会った。郊外の某ファミリーレストランに入ったのは、20時半であった。1時…

NIE全国大会in秋田(2)・・・地域エゴを乗り越えるために

二日目となる昨日は、まず、秋田南高校の公開授業に出た(会場は明徳館高校)。文科省によってスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されたことによる、学校設定科目「国際探求」(1学年の「国際探求?」)の授業で、二社の社説を読み比べることで…

NIE全国大会in秋田(1)・・・尾木ママと県知事にまいった

昨日から二日間、NIE(Newspaper in education)全国大会に参加するため秋田市に行っていた。東北で全国大会が行われるということで、宮城県NIE推進委員会が貸し切りバスによるツアーを企画した。それに乗せてもらえたのである。半世紀、そのうち5分…

進路指導部研修会・・・三つの会社を訪ねる

昨日は、石巻市内の3つの工場を見学に行った。この1ヶ月くらいの間に、求人のことなどで話をした中から、これは見ておいた方がいいと思う会社をとりあえず三つ選び、夏休みを利用して「進路指導部(有志)研修会」を行うことにしたのである。立場を利用し…

自衛隊と憲法の関係をどう考えるか

今日は最悪。朝起きたら、霧が掛かっているわけでもないのに、海がどこにあるかも分からない状態。もちろん、島は見えない。これは湿度が90%を超えている証拠だ。石巻の最高気温は30度にもならなかったのに、33度の日曜日よりはるかに暑かった。やっ…