自宅待機1週間

 しばらく書いていなかった。特に忙しかったわけではない。なんとなく意欲が湧いてこなかったのである。
 「忙しかったわけではない」どころではない。実は勤務先でコロナの陽性者が何人か出て、私も比較的近くで生活していたものだから、濃厚接触者には指定されなかったものの、PCR検査の対象になってしまった。学校も先週金曜日から明日まで休校。自宅待機を命じられ、じっと家にいた。私だけではない。私の家族もである。途中、ちょっとだけ広大な我が家の庭(=南浜復興祈念公園)に散歩に行ったら、その間に教頭から電話があり、妻が「自宅待機なので、家でじっとしていてくれないとまずいんですけど・・・」と言われたらしい。半径10m、いや30m以内に人がいた瞬間なんて1秒もないのに・・・ま、電話の向こうの人には分からないのだから仕方ないか・・・。
 自宅に缶詰でも、することには一向に困らないのだが、平日にこんな時間があるのだったら運転免許の更新に行きたい、眼科に行きたい、市役所に行きたい・・・自宅待機が解除になった後で、そのために仕事を休むのは至難なのに、なんで今じっとしていなければならないのだろう・・・と、少しいらいらしながら自宅にいた。あぁ、こういう時スマホ(携帯電話)を持っていれば外出していてもバレないのに・・・とは強く思ったが、では買うか?となると、そんな気は全く起きない(笑)。
 陽性者の1人目が出たことが分かったのは、26日(木)の夜であった。22時過ぎにPCを開けたら、学校から一斉メールが来ていて、翌日は休校、全員自宅待機との指示が書かれていた。私がPCR検査の対象に指定されたのは8月28日(土)、2人目の陽性者が出たことを受けてである。
 29日か、遅くとも30日(月)には検査が行われ、その翌日に結果判明=無罪放免となるかと思っていたら、保健所が大変な状態になっているらしく、30日になって、検査は9月1日(水)午後だとの連絡が入った。検査が必要と分かってから4日も後だ。
 電車ではなく、必ず車で、14:10に所定の場所に来るようにとのことだった。今更「スマホだけでなく、車も持っていません」とウソはつけないので、車で行くしかない。何人が検査対象になっているのか知らないけれど、生徒は全てそれぞれの親の送迎で、ぞろぞろと車で所定の場所に集まる。この途方もない資源の浪費、それに対するためらいのなさに私はおののく。もっとも、多くの人はこれを「浪費」とは思わないのだろう。だが、感染者が見つかる可能性、見つかったとしてそれが本当に危険であることの可能性、感染していたとして公共交通機関の中で人を感染に巻き込むことの可能性の甚だしい低さを考えた時、それはやはり浪費である。
 検査結果は9月2日(木)に分かる。陰性だったとしても、ちょうど7日=1週間も休むことになる。就職関係の書類は全て終わっていたからよいが、大学等の総合選抜の出願が明日から始まる。こちらは中途半端な状態で休みに入ってしまった。気にしてもどうにもならないし、何も出来ないからこそ電話をかけて様子を聞くことも憚られる。なんだか本当にうっとうしい。