「朝ご飯を食べよう」



(7月6日付第2次月曜プリントより加筆転載)

 宮水では、「朝ご飯を食べよう」ということを、ずいぶんうるさく言う。今年は耳にすることも多少減ったような気がするが、昨春、私が宮水に転勤してきた時などは、「朝ご飯を食べよう」が、学校全体の第一目標であるかのようにさえ思ったほどである。もちろん、昨年の第一学年目標にはデカデカと書いてあった。

 確かに、血糖値が下がれば、体中で最も多量にエネルギーを消費する場所である「脳」は活力を失うので、朝食を摂るかどうかは、学校における午前中の活動に大きく影響する。

 外国の一部や、日本でもお寺の僧堂(修業場)などでは、1日2食という所もあるやに聞くが、その場合、必ず食事は朝・夕であって、昼・夕ではない。

 ところで、昨日は職員の健康診断があった。検査の都合で、前夜9時以降の飲食を禁じられていた私は、やむを得ず朝食抜きで登校した。甚だ調子がよくない。そこでふと思い出したのは、1〜2年前に宮水で取られた「朝食に関するアンケート」のデータだ。それによれば、学年やクラス(類型)によって多少のバラつきはあるものの、平均すると宮水生の4分の1から3分の1が朝食を摂らずに登校しているという。なるほど、これでは勉強できないわけだ。

 そういう生活に耐えられるというのは、最近、体重の増加に悩む私としては、少しうらやましくもあるのだけれど・・・。