太陽光発電4ヶ月



 1月7日から、我が家の屋根でソーラーパネルによる発電が始まった話は書いた(→1月20日の記事)。今日、いや昨日まででちょうど4ヶ月が経過したことになる。太平洋側という地の利もあって、比較的お天気のよい日が多く、まずまず順調に発電を続けている。設置業者の話によると、太陽光パネルの中心部分はシリコンでできていて、これは暑さに弱いので、日射しが強い真夏よりも、春の方が発電量が多い、ということであった。それが正しければ、今が発電量のピークである。

 参考までに、3.5kw仕様の我が家の発電機で、昨日までに発電した電気の量は、以下の通りである。

 1月(25日間)275kwh

 2月(28日間)320kwh

 3月(31日間)394kwh

 4月(30日間)560kwh

 5月(6日間)  90kwh

合計すると、120日間で

 発電量 1641kwh

 消費量  807kwh

 売電量 1367kwh

 買電量  533kwh

 自給率  203%

 金額換算 58506円(売38円、買24.1円での計算)

となる。1年間で約18万円分発電し、劣化による機能低下を考えたとしても、維持コストがかからなかったとすれば、10年で一応設置費用はまかなえることになる。日々、どれくらい発電しているのか、家の中で電気をどれくらい使っているのかが気になって落ち着かない、というのは少し困ったことだが、自給率が2倍を超えるとなれば、決して悪いものではない。

 ただ一つ気にくわないのは、実にしばしば「電圧抑制」という機能が働くということだ。発電所から送られて来ている電気が多く、屋根で発電した電気をうまく送り出せなくなった時、システムの保護のために、発電量そのものをセーブする機能らしい。我が家の居間に設置してあるモニターには、最後に「電圧抑制」が働いたのがいつかということだけが表示されていて、夕方家に帰った時に、今日はどれくらいの時間「電圧抑制」が働いていたか、ということは分からない。ただ、休日に監視していると、本当に頻繁に「電圧抑制」のサインが点灯し、その瞬間に発電量が数百kwがたんと下がる。当然、売電量も少なくなる。

 設置業者からは、毎日「電圧抑制」が働くようなら、機器の故障等の可能性もあるので、東北電力に連絡して調べてもらった方がいい、と言われていたので、3月上旬に東北電力に電話をした。すぐに調査をしてくれたが、システムに異常は無い、とのことだった。せっかくパネルが設置されていて、太陽が輝いていながら、それらをフルに使えないのはもったいないし、悔しい。有名な話、現在は国策で売電の方が買電よりも1kwh当たり14円も値段が高く設定されている。電力会社としては、できるだけ太陽光発電の電気は買いたくない、というのが本音だろう。日中は顧客の不満が高まりすぎない範囲で、「電圧抑制」が働くように発電量を調整しているのではないか、という勘ぐりも入れたくなってくる。