とりあえずやれやれ・・・登米ハーフマラソン



 以前から予告してあった通り、今日は、登米市で行われた「第25回カッパハーフマラソン」というのに出場した。同行者は水産高校の若きエースで、北上市民マラソンにも一緒に行った非常勤講師のS君である。

 前回、北上で失意に沈んでから、この1ヶ月半は、けっこう真面目にトレーニングしたと思う。走らなかったのは僅かに3日くらいだっただろうか。1日当たりの距離も伸びて、8Km平均くらいは走っていたかも知れない。3日も続けて走ると、体力が付くよりも疲労が蓄積される、などというのは一体どこの話だ、と思った。むしろ毎日走っている方が調子がいい。やはり、北上以前、私は「見込み」による予防線を張っていただけなのだ。

 ところが、先週の水曜日、すなわち17日、私は学校のマラソン大会に出場した。「マラソン大会」という名前こそ付いているものの、たった6.4Kmのコースである。この短さは、逆に非常にこたえた。今の私の感覚で見れば、短距離走なのである。「ヨーイ、ドン!」で、ハアハアゼイゼイ、狂ったように6.4Kmを駆け抜ける。しかも、途中にけっこう傾斜のきつい山越え(サン・ファン館の所)があって、17位の生徒の次に(18位ではない。教員には順位が付かないので、18位の生徒は私の後)24分38秒でゴールはしたものの、完全にまいってしまった。こんなに健康に悪そうな走りは二度とするまい、と思った。以後、体調が優れない。走っても、体が重い。このままで、ハーフを走って、失意に追い打ちを掛けるのは嫌だなあ、と浮かぬ気分で今日を迎えたのである。

しかし、体というのは正直なものである。僅か1ヶ月半とは言っても、真面目に練習しただけのことはあったような気がする。結果として、1時間36分26秒、「45歳以上男子」の部の、エントリー269人(実際の出走数不明)中31位でゴールした(ちなみに同行のS君は、1時間24分56秒。さすが若者!)。北上の中間点が1時間45分何十秒かだったことを元に、1時間40分は譲れない、あわよくば1時間35分と思って大会に臨んだので、「会心」のレースとまではいかなかったが、とりあえず気持ちよく今年を終えることが出来る。やれやれ・・・。もっとも、私は自分の時計を見ながら、ぎりぎり1時間35分を切れたと思っていたので、「完走証」という名前の記録証を手にして、そのタイムを見た時はいささかショックであった。1分半も、どこでどうずれたのかは分からない。

 出場者が多い上、スタート地点の道幅が狭いので、最初のうちは、人とぶつかって転ばないようにするのに精一杯で、ペースが思うに任せなかった。1Km当たり4分40秒くらいを一つの目安に考えていたが、最初の1Kmに5分35秒もかかってしまった時にはあわてた。最初の2Kmに11分近くかかったというのが、今日、1時間35分を切れなかった要因だろう。必ずしも自分の実力と関係ない部分なので、これは少し悔しい。

ハーフマラソンというのは手頃だな、と思った。天候にも恵まれ、途中、一度も給水を受けることなく、私の大好きな北上川を絶えず横目に見ながら、無理なく、楽しんで走ることが出来た。ゴールした後も、どこが痛いということもない。この距離が、今の自分の身の程には合っていると思った。今後(来年)、またフルマラソンに出るかどうかは分からない。走ることは、体重のコントロールと健康のためなのであって、まだ「趣味」に昇格させたつもりはない。まあ、出るとしても、次は来年の春以降だろうから、冬場もコンスタントに走れるかどうかも考慮しながら、ぼちぼち考えることにする。