2010-01-01から1年間の記事一覧

かえってよかった、検察の不祥事

検察でとんでもない事件が起こってしまった。正に目茶苦茶である。もちろん、恐ろしいとも思う。しかし、実は、よかったなぁ、という喜びの方が強い。 私は、2009年4月7日付、本物の「月曜プリント」の裏に、同年4月1日付『朝日新聞』の元東京地検特…

北上市陸上競技場とパナマ運河

7月4日に書いた通り、異動してから肥満傾向が加速し、危機感を感じたので、「おやつ」断ち+ジョギングで3kg減量を目指した。これは、思いの外うまくいって、既に2kg以上の減量に成功し、BMI22.0は目前となってきた。 さて、その際、ジョギン…

ペットボトルがたまっている

土曜日の夜ではあるが、勤務する高校のPTA支部懇談会というのに出席した。出席者の全員に、ペットボトル入りの飲み物が配られた。 このような場合、私は大抵飲まずに持って帰る。そうして、我が家には未開封のペットボトル入り飲料がたまっている。なぜこ…

民主党代表選挙への平凡極まりない感想

民主党の代表選挙が終わった。マスコミは菅直人氏の「圧勝」と言っているようだが、あの差を「圧勝」と言ってよいかどうかはいささか怪しい。それでも、事前には菅氏の負けさえあり得ると言われたわけだし、10ポイントや20ポイントの差で決着が付くこと…

人は誰のために学ぶべきか・・・司法修習生の手当問題

今日の新聞に、司法修習生への手当の存続が決まった、という記事があった。私は本当によかった、と思う。この件に関しては、私は結構早い時期から関心があって、仙台市内での法科大学院生や弁護士によるデモ行進も知っていたし、何度かこのブログでも取り上…

旧さくらの百貨店の解体と石巻の復権

我が地元石巻で、現在二つの大きなビルの解体工事をしている。どちらも旧北上川に面した、地上6階建てくらいの、石巻としては「超高層建築」である。一つは、旧さくらの百貨店、もう一つはリバーサイドホテルだ。 ホテルはさておき、マンガ館の川を隔てた西…

「はやぶさ」は頑張らない

けっこう有名な話だと思うが、私は「一流」のものが大好きで、特に科学技術とスポーツには目がない。科学技術の中で、特に面白いと思うのは、宇宙と医療だ。当然ながら、世間で大騒ぎになる前から「はやぶさ」には注目していて、非常に感心しながら見守って…

海の色と船形山

連日暑い。しょせん石巻なので、東京、大阪は言うに及ばず、仙台と比べてさえ2〜3℃低く、耐えられないほどというのではないのだが、「暑い、暑い」と言いながらぐだぐだしている生徒を見ていると、具合が悪くなってくる。この暑さもいい加減にして欲しいな…

元一高教師の一高祭

先週末は、結局、家庭の事情で東京にビルマ映画を見に行くことは出来ず、逆に妻が不在で、子守に専念しなければならない二日間になってしまった。 どうやって時間をつぶそうかなぁ、と思案の結果、日曜日は一高祭に足を運ぶことにした。折よく、山岳部の生徒…

育児放棄に思う

大阪で、母親が育児放棄をした結果、幼い二人の子どもが死んだという事件については、今でもしばしばマスコミに取り上げられているが、これは似たような年齢の子供を持つ私にとって、非常に衝撃的な事件だった。まずは、死んだ二人の子どもに対する「可哀想…

戦争の教訓は開戦の教訓だ

月曜日から、既に新学期が始まっている。そういえば本物の「月曜プリント」では、必ず夏休み明けに終戦の日特集みたいな記事を書いていたなぁ、と思い出す。ちょっと急ぎの個人的な仕事を抱え込んでいて、しばらく何も書けなかったが、今更ながら新学期の恒…

沖縄訪問記(3)・・・海と水族館

沖縄と言えば「海」である。確かに海は美しかった。ラグーンとなっている浅瀬は、特に遠目に見ると、海底の状態によって様々な色のグラデーションとなり、印象派の絵を見ているようだった。 しかしながら、ホテルの近くのビーチに出てみると、興ざめなことに…

沖縄訪問記(2)・・・軍用地と訃報

旅行先で地方紙を読むのは楽しい。自宅にいて全国的な報道に接するだけでは見えてこない、その土地独自のいろいろな事情が見えるからである。 沖縄では「琉球新報」「沖縄タイムズ」という新聞が発行されている。今や主要記事は、全国どこの新聞でもインター…

沖縄訪問記(1)・・・基地のことなど

8月3日から7日までのたった5日間、沖縄に行っていた。恥ずかしながら初めてである。25年ほど前の話になるが、台湾の帰りだったかに、上空からその島影を見たことがあったような気はする。以前から一度行ってみたいと思いつつ、海外に比べると面白くな…

悲しみの涙で溢れるエヤーワディー

昨日、非常に久しぶりで、我が敬愛するビルマ人M・A氏から手紙が来た。手紙とともに、生まれたばかりの孫のものを含む何枚かの写真、そして映画のチラシが一枚同封されていた。どうもこのチラシの映画が、彼がなかなか手紙を書く暇もなかった要因らしい。 …

K君の死・・・水産高校便り・番外編

「水産高校便り」を3週間近く中断していた。夏、海の季節である。ネタ切れなどということがあろうはずもない。 実は、「水産高校便り」を更新しようと思っていた矢先の7月19日、よりによって「海の日」、水産高校の3年生K君が、海で漁船と接触して死亡…

正しい暑さ対策とは・・・

わざわざ言うまでもなく、毎日暑い。もっとも、私としては、今年は梅雨も潔かったし、夏らしくていいなぁ、と思っている。不愉快ではない。 思うことを二つ書いておこう。 ひとつ、連日「熱中症」という言葉を10回以上耳にする。温暖化なのかどうか知らな…

リヒャルト・ワーグナーの交響曲

4月から、16年ぶりで自家用車通勤を始めた。勤務先の水産高校までは7kmあまりなので、体力の維持増進のためにも、エコ生活のためにも本当は自転車で通いたいところなのだが、子供を保育園に送り迎えする必要からそうもいかない。 1日に40分ほど車に…

月山

先週末は、久しぶりで一高の山岳部につき合い、月山に行っていた(姥沢→月山→仏生池小屋→8合目→仏生池小屋・泊→月山→姥が岳→湯殿山奥宮→湯殿山ホテル)。大気の状態がいささか不安定で、時折聞こえる雷鳴にびくびくしながらではあったが、いろいろ運にも恵…

強さは何によって決まるのか?

ワールドカップが終わってしまった。選手の誰かが言っていたが、4年後というのは気が遠くなるくらい遠い将来のような気がする。 ところで、自慢ではないが、今年のワールドカップのベスト8に入ったチームで、私が行ったことのない国はなかった。そして自分…

民主主義国家における、事の軽重

参議院選挙が終わった。結果について云々する立場でもない。民主党の敗北が、沖縄問題や消費税問題だという見解については首をかしげただけである。自民党が多数党になったって、それらが別の方向に向って解決するわけではないのだから・・・。 当然のこととし…

ホンネとタテマエ・・・大相撲のゴタゴタ

大相撲が混乱している。昨日今日あたり、さまざまな処分や方針が決まって、およそ一段落といった所かと思うが、懸賞金の中止や、放映に関わるゴタゴタなど、もうしばらくは尾を引くことだろう。 だいたい世の中が大騒ぎする時に限って、斜に構える傾向の強い…

デブへの道、デブからの道

異動して3ヶ月、実にいろいろなことが変化したが、体重の増加もそのうちの一つである。3kg余りの増加である。たかが3kgと言ってはいけない。卒業式や入学式で着る背広が、高校卒業だったか二十歳だったかで親に作ってもらった一張羅であることを誇り…

「結果オーライ」は危ない

ワールドカップの日本代表が帰国した。英雄扱いであって、彼らの行く先々では大変な盛り上がりだというニュースが飛び交う。私も今回の日本代表の試合には大いに楽しませてもらったし、十人並みに感動すらしたのであるが、これらの報道を少し冷めた目で見て…

増税論議に思う

参議院選挙である。これで世の中がどうなるのか分からないけど、私が一ついいなあと思っているのは、選挙前にはタブーと言われていた増税に関する議論が、公然と行われている事である。 意外に思う人もいるかも知れないが、私は極めて過激な「増税派」で、し…

ワールドカップ惨敗の弁

ワールドカップ、ワールドカップである。私はもちろん、「一流」のファンなので、都合のつく限り大喜びで見ている。 日本が大健闘をして、遂に決勝トーナメントだという時に、「惨敗の弁」とは何事か、縁起でもない、という批判が聞こえてきそうであるが、こ…

金のかからない改革はたくさんある

一昨日の新聞に、北海道の教育長が、君が代で起立しない教員のいる学校名を公表する旨語ったという記事があった。戦後の教育問題で、これほどたちの悪いものはない。「たかが旗一枚、歌一曲」、あるいは「私は日の丸・君が代が日本の国旗国歌としてふさわし…

口蹄疫問題で知ったこと

今話題の口蹄疫という家畜の病気は、人間に感染しないこともあって、私自身の危機感は甚だ希薄であるが、感染拡大防止のために、とりあえずは病気の兆候すらない十何万頭の牛や豚を殺して埋めたという凄惨な話を聞いていると、鬼気迫る深刻さが感じられ、肌…

卒業生便り・・・「水産高校日記」

恒例の『卒業生便り』(62回生版)が発行された。昨年度の担任として駄文を寄せたので、ここにも載せておく。 4月1日 宮城県水産高等学校に着任する。 4月2日 初めての職員会議。一高とずいぶん違うことがたくさんあって、なんだか面白い世界が広がっ…

珍客来たる(2)・・・鯨が捕れた!

土曜日は牡鹿半島へ行った。あいにくの悪天候で、金華山へ渡る気にもならず、五番所山公園も雲の中とあって、いささか期待はずれではあったのだが、鮎川港のとある土産物屋で、面々が鯨工芸品見物をしていた時、私が一人、港を見ていたところ、外洋からキャ…