K君の死・・・水産高校便り・番外編



 「水産高校便り」を3週間近く中断していた。夏、海の季節である。ネタ切れなどということがあろうはずもない。

 実は、「水産高校便り」を更新しようと思っていた矢先の7月19日、よりによって「海の日」、水産高校の3年生K君が、海で漁船と接触して死亡した。北上町の友人宅にいたところに、19:00から臨時の職員会議だと電話があり、あわてて駆けつけた会議の場で、私は初めて事故のおよその内容を知った。あまりにも突然で、特殊かつ悲惨な水の事故であった。

 私はK君を直接には知らない。しかし、その死は私にとっても非常にショッキングな出来事であって、その後、とてもではないが、ほのぼのとした水産高校の日常をレポートする気になどならなくなっていたのである。もっとも、動揺はしつつも、K君が死んだという事実を私は必ずしもよく実感できていない。それは、私が彼を直接知らないからではなく、若者の突然の死というものが、そもそも理解を拒絶しているのだと思う。

 臨時の職員会議から、臨時の全校集会とHR、臨時PTA総会、通夜とあって、昨日、葬儀・告別式が行われ、一連の行事はとりあえず一段落した。いつまでも引き摺っているわけには行かないのだろうと思う。これをきっかけに、再び、水産高校の日常を描く作業を、できれば遡って再開しようと思う。

【補】

というわけで、水産高校便り(17)〜(20)を7月27日にUPしました。(21)以降は、今まで通り、リアルタイムでのUPとなります。