『あまちゃん』の水産高校



(8月6日付け学級通信より・・・続き)


【大健闘だったらしい、カッター大会】

 閉講式の時に話したとおり、7月27〜28日、八戸で全国水産・海洋高等学校カッターレース大会が行われた。宮水は大健闘、なんとビリではなかったらしい。と書けば、少しバカにしているようだが、断じてそんなことはない。何しろ地元だからというだけの理由で招待された即席チームである。他は全てカッター部で、地方予選を勝ち上がってきたわけだから、これは、21世紀枠で出場した学校が春の甲子園で1勝する以上の価値を持つと思う。あっぱれ!!

 引率した先生からは、E3アベナオのリーダーシップ、うまくいかない時に腐ってしまわない根性に対する高い評価の声を聞いた。3年生の夏に、あえて参加を希望したことも含めて、その姿勢と精神とを評価したいと思う。


【これもあっぱれ!!・・・三者面談】

 7月30日までかかって、三者面談を実施した。内容はともかく、何と全員が予定通りに来てくれた。当たり前だろ?と言ってはいけない。私の長い教員生活の中でも、「うっかり」とか「思い違い」によるすっぽかしが1件もなかったのは、初めてかも知れないほどの快挙なのだ。すばらしい!!

 内容については個別の話なので、全体的傾向なんてあまり意味のあることではないのだが、あえて言えば、管内や県内への就職・進学を「親が」希望する場合、「まだ外に出せる状況ではないと思うので・・・」みたいな話が多かったのは、少し気になった。人は一定の年齢になったら親離れをして自立しなければならない。個人差があるとは言っても、18歳がそれに早すぎるということはないだろう。不安だからやらない、のではなく、不安でもやってみることで自立は実現する。これはいつでも大切な姿勢だと思う。

(以下省略)


(表・右下に7月28日付け「天声人語」を引用)

(裏面:7月26日付け『読売新聞』より「教育ルネサンス 専門高校と地域1」を引用

平居コメント:そう言えば、今年は宮水の営業活動をしていて、「水産高校です」と言うと、「あぁ、『あまちゃん』のね?」と返されることが多かった。「あぁ、『それゆけ、水産高校!』のね?」と言ってくれた人は一人もいない(笑)。まぁ、『あまちゃん』でも何でもいいから、水産高校が注目され、価値を認めてもらえるのは嬉しい。それにしても、水産科のたった0.3%はスゴイぞ。もっとも、諸君(情報科学科)は水産科でも情報科でもなく工業科なので、そこには含まれないが、同じ水産高校生として、少数派=価値は大いにアピールし、利用すればよい。)