自分の限界を見極める



 先日来、既に四回、1年生の体育の授業にまぜてもらってマラソン大会の練習をした。そして、少し面白いことに気が付いた。それは、比較的タイムの遅い生徒が、時に笑いながらゴールするので、「おい、もうちと真面目に走れ!!などと冷やかし半分に声をかけると、「マジで走りましたよ。もう限界」などと返事が返ってくる。私は今まで、彼らはふざけていると思ったのだが、実は本心そう思っているらしい。一方、最初の方でゴールした生徒は、本当に限界だという感じだ。ということは、短距離は知らず、長距離に関して言えば、上位と下位の違いは、体力の違いであるというよりも、むしろ、自分の限界をどのように見極めるかの違いである、ということになる。