期日前投票の不思議な仕組み



 いよいよ明日が投票日である。私は、修学旅行引率のため、明日は投票に行けない。そこで、もちろん期日前投票というのに行った。

 12月7日(金)、午前が文化祭の準備で午後が校内発表というこの日、少し学校を抜け出すくらいは出来たので、渡波総合支所という所に行った。小選挙区比例代表も投票出来たのだが、なんと最高裁判所判事の国民審査の投票が出来なかった。こちらは12月9日からしか出来ないのだという。へ〜っ、どうして期日前投票の開始日をずらすなどという迷惑なことをするのかな?と驚いた。その場でごねても仕方がないので、改めて2回目の期日前投票に行くことにした。

 ところが、暇というのがなかなか取れない。最高裁判事の国民審査なんて、選挙の中で最も結果の見えているものなので、バカバカしいから行くのをやめようかという気になった。ところが、この数日、国民審査のために、新聞に判事の紹介が載るようになり、それを読んでいたら、やっぱり行かないわけにはいかないと思うようになった。そして昨夜、終了間際の石巻市役所会場に駆け込んだ。

 議員の選挙と国民審査と、期日前投票の開始日が異なるということは、おそらくほとんどの人が知らないことだと思うので、書いておきたくなっただけで、深い意味はない。

 私が、どのような選択をしたかについても、この場があまりにも無防備にパブリックな場であることを考えて、書かないことにする。ただ、「利益は目前に、より大きな不利益は将来に」とか、「本質は長く、現実は短い」といった日頃からの私の信条に基づいて考え、そのくせ、「現実」を極めて重視した選択をした、とだけ書いておく。いわば「ここが勝つのは阻止しなければ」というような心理である。ただし、状況は極めて危うい。威勢のいい言葉にどれだけ踊らされないか、「決められる政治」ということがいろいろな党で叫ばれるが、彼らが決めることが、国民一人一人がそう決まって欲しいと思っている内容であるかどうかは分からない、といったことを、どれだけ国民が冷静に見極められるか・・・そういうことが問われている。