読書の始まり

(10月30日付け「学年だより№24」より ①)

 昨日の午後、肉を焼くいいにおいが漂ってきた。8、9組だ。そういえば、同時刻に1、2組も焼き肉。先週は4、5組がやっていた。「食欲の秋」である。
 秋と言えば、「読書の秋」でもある。一昨日配られた「図書館だより」にもあったとおり、11月9日まで「文化の日(11月3日)」を挟む前後2週間が「読書週間」なのだ。それにちなむイベントはいろいろあるのだが、毎日新聞は、毎年必ず「学校読書調査」というのをやっていて、全国紙丸々2面という巨大な記事として、読書週間の始まる日(10月27日)に公表している。
 今年の記事は、大人から子どもへの働きかけが、読書率に大きく影響していることを指摘した上で、「学校で先生や司書から本を薦められたことがあるか?」という問いに対する肯定率の低さ(高校生の場合「よく薦められる」4%、「時々薦められる」21%)を問題視している。
 私は、自分がどんなきっかけで本を読み始めたか憶えていない。好奇心というものがあり、何事かを知りたいという欲求があれば、本を読むのは息をするのと同じくらい自然な行為であって、きっかけも決意も努力も必要ない、と思っていたが、どうやらそうではないらしい。
 思えば、私も個人的な会話の中で「こんな本読んでみたら?」と言うことはあるが、そんな機会は実際まれだし、授業などで全員に対してというのも、近年ほとんどないような気がする。このプリントに、1学年の先生から本を紹介してもらうコーナーでも作ろうかな?・・・と、少し考え始めているところ。