続・どうなる修学旅行?

(9月23日付け「学年だより№62」より②。なお、前回の記事「どうなる修学旅行?」は→こちら


【二転三転〈続々報〉 修学旅行】

まずは、前言変更のお知らせ。(私からではなく、校長から、ね。)

「学年だより№58(8月25日)」で、修学旅行実施の可否を「9月末をめどに判断する」と書いたが、それを「10月20日までに」に変更する。理由は以下の通りだ。

 諸君も知るとおり、宮城県は先週金曜日に「コロナ緊急警報」を出した。8月26日以降、連日感染者が確認され、その数は159人に上るが、その95%は仙台と塩釜・多賀城・七ヶ浜・利府から出ている。人口比で考えるに、塩釜は東京、大阪に匹敵する全国有数の危険地区だろう(幸い、重症者は出ていない)。普通に考えれば、旅行に行くと危険だというのではなく、むしろ、現地の人達から嫌がられるという状況だ。
 そもそも、元々キャンセル料の関係で11月半ばと言っていた判断時期を、なぜ9月にしたかと言えば、10月21日から本格的に始める予定だった準備との関係である。今回、それを再び20日間遅らせるのは、状況が非常に流動的な中で、学校長として、事情が許す範囲でギリギリまで状況を見極めたい、ということのようだ。
 リスク(感染だけでなく、世間からの批判も)を避けるためには「やらない」という判断をするのが簡単・確実だ。しかし、今回のように話が二転三転するというのは、諸君が旅行に行くことのメリット(単に諸君が「楽しい」という思いをするのではない。学ぶ上での極めて貴重なチャンスだということこそが重要。くれぐれも誤解しないように。諸君の住む「世界」があまりにも狭いことへの危機感でもある)を考え、なんとか実施できないかと模索していることの表れである。
 既に中止を決めた学校も多い中、私は非常に良心的な姿勢であると思っている。そんな状況や気持ちを理解した上で、もう少々お待ちを・・・。

 

裏面:9月12日付け毎日新聞「#最後の1年」欄貼り付け。今回の見出しは「大島海洋国際高端艇部 オールfor伊豆大島 休校、大会中止、島に息苦しさ それでも13人はこぎ続ける」。
平居コメント:世の中には、自分の知らないいろいろな部活動がある。端艇(カッター)部の存在を、私は水産高校に勤務して初めて知った。宮城県の水産高校に端艇部はないが、カッターの授業はあったし、同僚になんと大島南高校(現大島海洋国際高校)端艇部出身の先生がいて、端艇部の何たるかをいろいろ教えてくれたのだ。カッターはボートと似ているが、漕ぐ人数の多さと船(オールを含む)の重さとによって、独立した一種目となっている。専門家(?)が全身を使って漕ぐのを見ると、その力強さに圧倒される。本当に「海の男」の世界だ。公開の大会がなく、一般人に見るチャンスがないのは残念!!

 

*他の記事は省略