塩高で元気をもらいました

  猛烈な勢いで、感染者が出ている。宮城県でも、だ。ようやく授業が始まりかけた大学2校で感染者が出たためか、今日の列車は心なしか空いていた(特に帰り)。本当に、これだけは助かる。さて、

 

(7月16日付け「学年だより№54」より②)

 

【言われてびっくり!・・・「塩高で元気をもらいました」】

 先週の金曜日、修学旅行でお世話になる某旅行代理店のSさんに来てもらった。現在、普通科で進行中のクラス別研修の計画について、相談に乗ってもらうためである。
 相談はスムーズに進み、17時ちょうどに終了。その後、玄関まで見送りに出た私に、Sさんはこんなことを言った。
「実は昨日、私が担当している別の学校の修学旅行説明会に呼ばれて行ったんですけど、どうせ修学旅行中止になるんだろうっていう雰囲気で、生徒さん達がかわいそうなくらいシュンとしているんですよ。顔を上げて話が聞けないくらいです。それを見ていて、私もすっかり落ち込んでしまって・・・。だけど、今日、塩釜高校の先生方とお会いして、全然ネガティブな雰囲気がないのでびっくりしました。生徒さん達も、クラスによる差は多少あるみたいですけど、とてもよく調べていますねぇ。おかげさまで私も元気をもらい、心が晴れてきた感じがします。ありがとうございました。」
 少し複雑な気分だ。Sさんが前日行った某高校も塩釜高校も、修学旅行を実施できる可能性はおそらく同じだ。ただ、少なくとも私たちには、№49に書いたとおり、「現時点で中止は決められない→準備は進めるしかない→仮に行けなかったとしても、勉強には価値がある」という開き直りがある。職員室では「旅行が自由に出来るようになった時、今回勉強した知識と盛り上がった気分を持って、行く予定だったところに自分達で行けばいいさ」とも語られている。某高校の先生方はそんな考え方ができず、消極的・悲観的な気分だけが生徒に伝わって、負のスパイラルに陥っているのではないか、と想像する。
 「人事を尽くして天命を待つ(自分に出来ることはすべてやり、あとは運命に従う)」という有名な言葉もある(『論語』)。世の中には、自分の意志ではどうにもならないことが多々あるが、最初からそんなことを考えていたら何もできない。時には努力が「天命」を引き寄せることだってあるのである。
 ビジネス科でも調べ学習が本格化する。頑張ってね。