第2の命の始まり

(7月16日付け「学年だより№54」より①)

 

 相変わらずの梅雨空(いつかは必ず晴れる!)。西日本では強雨が続き、被害が大きくなっている。人間の生活に対するダメージはもちろん大問題なのだが、岐阜県瑞浪市の神社で地盤が緩み、御神木が倒れたというニュースも印象的だった。樹齢が1200~1300年と推定される杉の木だそうだ。控えめに1200年としても、ちょうど平安時代が始まった頃に芽を出したことになる。すごっ!!
 塩釜神社では、本殿前の杉が御神木とされている、樹齢は推定で800年(鎌倉時代の初め頃~)。法隆寺薬師寺を建てるのに使われたのは檜で、こちらはなんと樹齢2000年だ。それらが建てられたのは約1300年前なので、使われている木が芽を出したのは3000年以上前(弥生時代中期!!!)ということになる。なんだか気が遠くなってきそうだ。
 木には2つの命があると言われる。地面に根を張って立っている時の命と、切られて用材になってからの命だ。杉は檜に次いで用材としての命が長い木である。倒れた御神木はまさか処分されたりしないだろう。加工されて用材となり、第2の命を生き始めるはずだ。今後何百年間、この世を見つめ続けるのだろうか?

 

裏面:7月10日付け朝日新聞宮城県版)「岐路の夏(下)」を貼り付け。見出しは「メンバー選定 本音ぶつけた」で、仙台一高硬式野球部の3年生が、ベンチ入りメンバーをどうするか(3年生だけで臨むか、例年通り全学年でベンチ入りを競うか)について熱い議論をしたという話。
平居コメント:自分たちの部活動のあり方について、自分たちで議論できたことはすばらしい。だが、最後に結論を出すのは先生に依頼、というのはどうなのかな?部活動は元々、生徒の自発的、自主的活動の場であって、先生が口を挟むのこそ変なんだけどね・・・。