学年目標(1)

 理由は憶えていないのだが、昨春「学年だより」を発行し始めた時は、最初の4枚を公開していない。したがって、年度当初、生徒に提示した「学年目標」も公開していなかった。今年はそれを2回に分けて公開する。

 

(6月1日付け「学年だより№48」より②)

 

【年度の始まりに当たって(私たち教員の)学年目標】


 昨年も言った通り、あくまでも私たち教員の目標である。人間が生きていく上で「目標」とか「基本方針(理念)」というものはとても大切。しかし、そういうものは人から与えられても役に立たない。だから、諸君の目標を私たちが設定して与えたりはしない。ぜひ各自で「目標」を立て、充実した高校生活の支えにして欲しい。
(下線部は昨年と違っている=手直しした部分)。

 

① 長い時間的視野に立ち、生涯に渡って通用する価値を身に付けさせる。
(昨年は、下線部が「今すぐ役に立つことではなく」になっていた。「今すぐ役に立つこと」を全否定するわけにはいかないという意見が出て、上のような表現にした。「今すぐ役に立つこと」を追い求めるにしても、「今」しか見えていないのと、長い時間的スケールで「今」を見つめるのとでは、おそらく全然違う。)

 

② 学校は第一に教科学習の場であるという基本を堅持する。
(説明不要。)

 

③ 生徒が自主的・自律的に活動できるよう支援する。
(「支援する」とは書いたものの、本当は出来るだけ「突き放す」ことこそが必要なのではないか?前回の「学年だより」にも書いたように、諸君の受動的な生活態度の原因は、親切すぎる私たちにあるような気がするからだ。)

 

④ 基本的生活習慣(あいさつ、身だしなみ、言葉遣いなど)をしっかりと身に付けさせる。
(幸い、5月の2回の登校日を見た限りでは、大半の人が良好だった。1年生の時に守ってきた規則を、2年生になったら守らなくてもよいなど、当然あり得ない。スマホの使用ルール(登校したら放課後まで電源off)も徹底させたい。)

 

⑤ 人と競うだけではなく、自分自身の努力と評価を大切にさせる。
(昨年は「人と競うよりも」になっていた。モチベーションを高めるため、場面によっては人と競うことも必要だ、という意見が出て、文言を変えた。競争は手段であって目的ではない。その時その時、最もやる気が出るようにするのはどうすればいいのか?柔軟に考えながら自分をコントロールできるように。) 

                                  (続く)