学年目標(2)

(6月1日付け「学年だより№48」より③)

⑥ 人の気持ちを思いやり、円満な社会生活ができるようにする。
(「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ(自分がされたくないことは人にするな)」という言葉は、『論語』に2回繰り返して出てくる道徳の原点である。クラスには色々な人がいる。学校にも色々な人がいる。社会にも色々な人がいる。そんな多様な人々と、どのように円満な関係を築いていくか。学校はそんな勉強のための場所でもある(だから、クラス編成でも、私たちはできるだけ人間関係を考えず、機械的にやった))。

⑦ 塩高生としての責任と、塩高で学べる感謝を自覚させる。
(今年新たに加えたものだが、内容として目新しいものではないだろう。
・諸君は勉強するため、自ら希望して塩釜高校に入った。
・諸君の高校生活は、宮城県民、保護者を始め、多くの人の支えによって成り立っている。
この2点を、昨年1年間で私は一体何回語ってきたことか。それを明文化した方がいい、ということになっただけである。私が学年の会議で提案した時の原案は、実は、「責任」と「感謝」が前後逆だった。某先生から「責任」を前にして欲しいという意見が出て、上のような形になった。文全体としての意味は同じでも、やはり力点は違う。これは、2学年の先生たちが、より一層「責任」の自覚が諸君に欠けている、或いは、今の諸君にはそれがより一層大切だと考えていることを意味する。「責任」とは「義務」を果たすということでもあるが、それは元々ありがたい「権利」だったはずだ。そのことも忘れて欲しくない。)

 

 指導用の目標なので、大半が「~させる」という偉そうな書き方になっているものの、私たち大人にとっても必要で難しいものが少なくない。単純で当たり前のことを徹底的に身に付け実行することの難しさは、そのまま生きることの奥深さだ。お互いの成長を!!(完)