春の盛りの新学期(?)

(6月1日付け「学年だより№48」より①)

 ようやく、実質的な新学期が始まった。暦は既に「水無月」である。
これから梅雨が始まるのに・・・?もちろん、それは新暦(私たちにとっての普通のカレンダー)が旧暦と相当大きく違っているからである。今年の旧暦6月1日は、新暦に直すと7月21日になる。なるほど、水無月はちょうど梅雨明けの時期に始まる。そこから1ヶ月が日照りの盛りだ。
 新暦が太陽の動きを基準に作られた太陽暦であるのに対して、旧暦は月の動きを基準にした太陰暦(厳密には太陰暦太陽暦によって修正した太陰太陽暦)で、中国ではむしろ「農暦」と言うのが一般的だ。6月になると水が無くなるよ・・・確かに、農業にとってこそ重要な情報だ。
 今日6月1日は、旧暦の4月10日。旧暦で考えると、今年は例年通り春の盛りに新学期が始まった、ということになる。年度末の辻褄が合わなくなるので、このまま「今年は旧暦で」とはいかないが、ともかく、2ヶ月遅れとは言え、学校が再開できたことを共に喜びたい。

(ブログ用の注:正しく言えば、今日は「閏4月10日」である。そう書くと、今度は「閏」の説明が必要になり煩瑣なので、「閏」を省いて書いた。なお、私が暦の仕組みを勉強するために読んだ本でよかったのは、藤原益栄『文学・歴史を読み解くための暦の話』という本である(光陽出版社、2002年)。著者が何者であるかなど全然知らずに買ったのだが、奥書を見ると、我が職場の隣町・多賀城市の市会議員である=昨年、県議選に出て落選し、今は何をしているか不知。世の中には変わった、しかしすごい人がいるものだ。)


裏面:朝日新聞「ニュースQ³」をふたつ
①2019年12月13日「34歳女性が首相 でも驚かない国」
平居コメント:先進国の中で、日本はひときわ男女の社会的格差が大きい国だと言われる。確かに、世界を見れば国のトップが女性だというのは珍しくない(ドイツのメルケルニュージーランドのアーダーン、台湾の蔡英文あたりが特に有名)。この10年ほど、求人のお願いで会社を訪ねると、以前は無かった建設や土木でも「女子が欲しい」とよく言われる。「男よりも根性がある」のだそうだ。間もなく、日本にも大きな変化が訪れるかも知れない。男子諸君はうかうかしていられない。なお、男女平等問題の他にも、それを可能にしている政治教育、社会保障などについて、重要なことがいくつか書かれている。いずれまたそれらの問題にも触れることにしよう。
②2020年5月27日「五輪を風刺的に・・・パロディーどこまでOK?」
平居コメント:産業は高度化すればするほど「知的財産権」が重要になる。「社会と情報」の教科書(捨てた?!)でよく復習しておこう。