今年の錨章祭はE1のためにある・・・E1劇場を全国区に!!



(9月8日付第2次月曜プリントより加筆訂正して転載)


 9月を昔は「長月」と言った。なぜこのように言うかははっきりしないが、夜が日に日に長くなる季節なので「夜長月」、秋の長雨の季節なので「長雨月」、これらがつまって「長月」となったという説が有力らしい。どちらの説もなるほどなぁ、と思う。夕方、ちょっと油断すると真っ暗だ。

 話は変わるが、昔、愛知県の某私立高校に、K先生という伝説の先生がいた。私は直接お会いしたことがない。本の中だけで知っている。伝説のひとつに、K先生が担任をしたクラスで、過去に何回もクラスの全員が皆勤(1年間空席ゼロ!!)を達成した、というものがある。

 日々教室の空席を寂しく見つめる私にとって、これは正に「伝説」と言うに値する偉業である。生徒だけの努力や偶然で起こるような出来事ではない。担任と生徒の人間関係が出来ていない1年生は仕方がないとして、私が仮にあと2年、諸君の担任であり続けたとしても、絶対にそんなことは実現しないだろう(こういう弱気がうまくいかない元凶?)。

 ちなみに、今の私の「現実的(ほんと〜っ?)」目標は、「41人全員で卒業」である。だけど、たとえ1ヶ月でも、いや1週間だけでも、連続して全員がそろっているというような時間があれば、快感だろうなぁ、という夢と憧れは常に抱いている。

 K先生の大きな影響力の背後には、彼の波瀾万丈の人生経験(苦労)と生徒に対する限りない愛情があったという。だとすれば、私には結局それだけの深い人生経験も愛情も欠けているということなのだろう・・・。


【今年の錨章祭はE1のためにある!!・・・E1劇場を全国区にしよう!!】

 ようやく錨章祭の準備が始まった。しかし、全校としてみればあまりヤル気が感じられない。どうも今年は、「震災」とか「仮設校舎」を言い訳の切り札として濫用し、出来ることまで出来なくしている傾向があるような気がする。よくない。

 その一方で、E1(注:情報科学科1年)はなかなかいい雰囲気だと思う。何をしようとしても「面倒くせぇ〜」と言って決まらない、というのが最悪のパターン。今のE1には、それと正反対の雰囲気がある。このことについては諸君も異論ないだろう。だとすれば・・・「今年の錨章祭はE1のためにある」と言うことが出来るのではないか?

 「劇」は面白い。あらゆる要素を盛り込んで自己主張が出来る。まして、この個性豊かなE1であれば、脚本にしても演技にしても、舞台装置にしても、とんでもなく面白いものが出来るに違いない。やるからには、E1内部で盛り上がって終わり、というのが論外であるのはもちろん、宮水生を相手に「受けた」とか「受けなかった」とか言っているレベルではダメだ。全国の誰が見ても「すばらしい!」と感動の涙を流す、全国区の演劇を目指して欲しい。

 (当面の目標)

 ・みんなの思いとアイデアが込められた脚本を今月中に完成させる。


【海での実習が始まった!!】

 台風12号の影響で、日程がずれてしまったが、今週月曜日、ついに海洋総合科1年生でカッター実習が始まった。天候に恵まれ、快適な実習になったようである。火曜日には、A3(注:栽培漁業類型3年)の諸君が、稚ナマコを宮戸島の室浜で放流した。私は、最初聞いた時、一体いつの間に稚ナマコを育てていたのだろう?と驚いたのだが、津波でほぼ全滅した室浜で漁場調査が行われた時にナマコを手に入れ、8月に栽培実習場で産卵させたのだそうである。なんだか明るい希望を感じる話である。やるなぁ!

 ところで、既に話があったとおり、諸君の「カッター体験」は、このままいけば9月30日(金)、期末考査終了後に行われることになった。考査が終わってやれやれという時に余計なことを、と思う人もいるだろうが、天候に恵まれさえすれば、これほど気持ちよく、楽しいことはない。海の上から見る万石浦の風景も「美しい」の一言に尽きる。もちろん、私も行くつもりだ。おおいに楽しみにしよう。