最近の宮水



 今日は、遠路はるばる宮崎県から、宮崎海洋高校の海洋機関類型ご一行様が船でやって来て、我が宮水のマリンテクノ類型と交流会をしていた。もともと、昨日の予定だったが、海が荒れて、5ノット(時速約9キロ)とかいう極度の減速航行を余儀なくされ、丸1日以上遅れての来石となった。私も見に行きたかったが、なにしろ昨年来、自分が日頃いる場所から海あるいは実習施設が遠いので、何かの合間にちょっと様子を見に行くということができない。残念!

 と書いていて、そういえば、最近宮水の状況について触れることが少なくなったなと思った。少しだけ書いておこう。

 来年春までに渡波の旧校舎に戻ることが内定しているのは周知の(?)事実だが、その後、作業が進んでいるわけではない。私が制作に携わった今年度版の宮水パンフレットにも、表紙にデカデカと「平成25年春、渡波で復活!!」と書いたものの、このままで本当に戻れるのかな?と不安を感じ続けていた。そうしたところ、今朝、教頭から「今から来年2月までに渡波校舎を実習で使う場合の計画表を出すように」というお触れが出た。実習に出来るだけ差し障りがないように改修工事の計画を立てるためということだった。おっ、本当にやるんだな!と職員の間にサーッと驚きというか安心というか、何か明るい気持ちがさざ波の様に広がったのが分かった。

 渡波校舎の改修はまだでも、いろいろと変わりつつある、ということは感じる。

 1年生のカッター実習が、日常的に行われるようになった。時間枠が増えたわけでもないのに、渡波を往復するために1時間というロスは出るし、使える状態のカッターは1艇だけなので、元通りというにはほど遠い状態だが、毎週1年生が海に出られるようになったのは大きい。毎朝のように、カッター実習担当者の打ち合わせを行う旨のアナウンスを聞きながら、日常が戻りつつあるという感慨を抱く。

 来月、A3諸君の潜水実習が、山形県の加茂水産高校に出向いて行われる。これは、宮水が復旧しないがための緊急措置に過ぎないが、それが終わると、網地島での定置網実習が再開されるという。これは嬉しい話だ。地元の漁家の中にも、定置網を復活させ、宮水生を受け入れることまで出来るようになったところがあるということだ。

 昨年は短縮を余儀なくされたN3の遠洋航海実習も、今年は本来の姿に戻って2ヶ月間行われた。マグロ漁を無事に終え、10日にホノルルを出港して帰路に就いた宮城丸は、今日の朝刊に載っていた「海のたより(漁業通信)」によると、日付変更線を越えて、「東経」に入った。今年は、1名の女子も参加している。石巻に戻ってくるのは、来週の土曜日。どんな顔をして帰ってくるか、楽しみである。