子供と遊んだお盆休み



 お盆の休暇も今日で終わり。梅雨明けは遅かったが、石巻は西日本の狂ったような暑さとは無縁。25度以上を「夏日」と言い、30度以上を「真夏日」と言うけれど、暑いことが夏らしくていいなぁ、と感じられるのは「夏日」のレベルであるような気がする。もちろん「熱帯夜」は論外。ちなみに、昨日までの3日間の最高気温と最低気温は次の通りだ。

8月15日 石巻(27.2度、23.1度) 仙台(30.5度、23.5度)

8月16日 石巻(29.1度、23.5度) 仙台(31.4度、24.0度)

8月17日 石巻(28.6度、24.1度) 仙台(33.1度、25.1度)

そして今日は、なんと石巻の最高気温が28.0度で仙台は34.3度!!いかに石巻が快適で、同じ宮城県といえども仙台と一緒にはできないかということがよく分かるだろう。冬は冬で、マイナス5度を下回ることや雪が積もることがほとんどないのだから、私が石巻を日本で一番気候がいいのではないか?と言うのも(←7月17日の記事参照)納得していただけるのではあるまいか?

 さて、お盆休み、子守を人に任せておいて「毒文化」を与えたり資源の無駄遣いをされたら困るということもあって、少しはまじめに子供の相手をしていた。

 まずはセミ採りである。近くの店で、虫取り網と虫かごを合計600円ばかりで買い、近くの公園でセミを採り、観察する。アブラゼミとミンミンゼミの違いを観察するだけでも、小学校低学年までであれば、十分にワクワクできる。セミはたくさんいるので、小学校に入らない程度の子供でも自分で採れるため、少し面白くなると、私が付き合わなくても勝手に網を持って出ていくようになる。セミ採りのつもりで出て行って、アゲハチョウが採れたりしたら、ものすごい盛り上がりだ。

 次は、川に生物観察に行く。最近は護岸工事がされすぎて、自然河川が少なく、川遊びの面白さを楽しめる場所を探すのも苦労するが、我が家の実家から車で10分ほどの所にいい川を発見して半日楽しめた。5〜10センチほどの小魚が網でけっこう採れる。子供二人と私とでけっこう盛り上がったところ、どうしても魚をバアバとママに見せたいと言い出したものだから、「多分すぐに死んじゃうよ」と言いつつ、3匹だけ持って帰ることにした。確かに、酸欠か水温上昇ですぐに死んでしまうと分かっていたのだが、魚が死ぬということを見せてやることも必要かな、と思い、「教育」のため3匹に犠牲となってもらうことにした。案の定、それから3時間ほどで3匹とも昇天なさったが、食べられる魚でもないので、庭に埋めた。子供も神妙な顔で手を合わせていた。

 そして今日は、勤務先近くの海に、磯の生物の観察に行った。小さな潮だまりに、2〜3センチのカニと、5センチ前後のシマハゼと思しき小魚がたくさんいて、網で簡単にすくえる。イソギンチャクはいなかったが、何種類かの貝類と海藻も採れて、それらを観察しているとやっぱり半日くらいはつぶれる。

 ずいぶん前(←2009年3月17日の記事参照)に、高校生の「勉強の仕方」ということについて書いたことがある。結論は、お金のかからない単純な勉強の仕方ほどいい勉強の仕方だ、ということであった。どうやら、子供の遊びについての私の考えも同様である。高価なゲーム機を持ったり、テレビ番組の延長のような映画を見に行ったり、たいそうなレジャー施設に行ったりするより、身近な所をウロウロしながら面白い観察のネタを探している方がよほどいい。

 もっとも、本来、子供はそれで楽しさを見付け、あるいは作り出していけるものである。しかし、子供同士でそのような文化を受け継ぐということが既に切断されているわけだから、親が登場して何かを教えてやらないわけにはいかない。と偉そうに書いてみたものの、自分がいかにいままでそれをサボっていたかを感じ、反省した、ということでもあった。