初「山の日」

 今日は初の「山の日」。先月末、子供たちに野球の練習がない休日は「極めてまれ」と書いたばかり(→こちら)で申し訳ないが、今日も練習がなかった。昨日、子供たちが「パパ、明日練習ないから山に連れて行ってよ」と言い出して、初めて練習がないのを知った。何しろ、子供たちに関する様々なスケジュールは妻がスマホ経由で管理していて、子供たちでさえ知らないことが多い(→参考)。そして、急遽、先日娘の夏風邪で回避した禿岳(かむろだけ)にリベンジ・ツアーを行うことにした。
 昨日は、仙台で、全日本海員組合という団体主催による船員養成機関(東北6県の水産高校と海技短大)、船会社、漁業団体等の懇談会というのに出席し、終了後、少々お酒を飲み過ぎたので、今朝は少し調子が悪い。それでも、子どもを連れて家を6時過ぎに出た。昨日、仙台に行く前に準備物を指示していなかったため、今朝起きてから、慌ただしく準備をした。高体連の大会なら、減点だらけのデタラメ装備である。
 食糧を仕込んで、8時半過ぎに花立峠(796m)に着いた。ここから1261mの頂上までは、標高差が600mにも満たない。安易な山登りだな、とは思ったが、山慣れない小学生だし、ま、こんなもんで満足するだろう、と思った。
 天気は快晴。山の日でもあるし、峠は車を駐める場所もないくらいになっているかと恐れていたが、なぜか1台しか駐まっていない。私たちが下山した時には12台になっていたから、みなさん、山に行くとは言っても案外のんびりしている。
 上りは1時間半、下りは1時間20分だった。途中、鬼首高原や最上盆地が美しく見えて、子供たちも歓声を上げていた。湿度も低いらしく、遠景すこぶるクリアーだ。ウグイスのさえずりは禿岳に限った話ではないが、牛の鳴き声が聞こえてくるのは、鬼首高原ならではだ。気分はアルプス。
 頂上からは、栗駒山、虎毛山、神室連峰、月山といった山々がよく見えたが、残念だったのは、神室連峰越しに見える鳥海山が、ほとんど雲に隠れていたことだ。子供たちは、頂上でトンボ採りに夢中になった。
 下山後は、先日も遊んだ荒雄川の堰に連れて行って、川遊びだ。立派な魚道が作られていて、堰ほどではないにしても、水の流れも意外に速いので、適度な沢登り気分で大いに盛り上がった。人は少ないし、水もまあまあきれいだし、危険はないし、小さな魚もほどほどにいるし、川遊びをするにはいい場所である。
 模範的な「山の日」を過ごした。だが、やはり先立つものは「天気」である。西日本の方々には申し訳ないが、今日、仙台や石巻は30度に達しなかった。鬼首は25度をかろうじて超えた程度だっただろう。しかも、湿度が低い。本当はテントを持って、キャンプもできると、爽やかな高原の夏を満喫出来ただろうと思う。来年も、祝日であるが故に練習がないのだったら、それくらいのことはしてもいいかな。