やむを得ない決定である

 大川小学校裁判における2審、仙台高裁判決について、今日の夕方、石巻市議会は最高裁判所への上告を決めた。何かにつけて私の考えと政治的決定は相反するが、この件については私も同じ判断だ。2審判決は1審判決に比べて、津波予見可能性を認めた分、より一層たちが悪い。1審で控訴したのなら、2審で上告しないのはおかしい。
 私の考えは、基本的に1審判決の時と変わっていないので、かつての記事(→こちら)を読んで欲しい。裁判は、あまりにも結果を出発点として感情に流された考え方をしすぎている。ハザードマップ津波浸水域になかったも関わらず、津波を想定した危機管理マニュアルを作っていなかったことを過失と認めるのは、事後法によって人を裁くに近い。
 くれぐれも誤解して欲しくないのだが、私は大川小学校の事故について、人並み以上に心を痛めているつもりなのである。だがやはりどうしても、それはそれ、これはこれ、だ。