これをいかんせん、これをいかんせん・・・

(2020年4月20日付け「学年だより№43」より②)


【これをいかんせん、これをいかんせんと言わざる者は、我これをいかんともすることなきのみ】

 課題や学校からの注意などは、同封の文書を見てくれればよい。特に、課題の指示については、「早とちり」などしないよう、丁寧に確認すること。
 さて、私たちが心配しているのは、このような自学自習形式にすると、問題意識を持ち、自分をしっかりコントロール出来る人とし、誰かに与えられたり注意されたりしないとできない人で、この間に得るものに大きな差が付くことである。
 上の見出しは『論語』にある言葉で、昨年度、私が授業に行っていたクラスでは、オリエンテーションの時に解説した。「どうしたらいいだろう、どうしたらいいだろうと言わない人は、私もその人をどうすることもできないのだ」と訳す。学ぶということは、学ぶ側の主体性によって成り立つ。中国史上最高の学者であり教師だと言われる(   ←適当な人名を入れよ)がそのように言う。長い休業期間中、いつも以上に肝に銘じている必要があるだろう。
(蛇足)
 先生たち全員で意思統一し、課題の出しすぎに注意したので、おそらく読書の時間などもそれなりに取れるはずだ。課題は、「出せばいいんでしょ?」と適当にやっても、自分のためにならない。どうすれば自分を伸ばせるか?同じ作業をしていても、そんな意識が持てるかどうかで、成果は天と地ほど違ってくる(前段と同じこと=正に蛇足)。


裏面:4月12日付け日経。「My story」欄。見出し「負けたやつだけ進化する」を貼り付け。
平居コメント:2回続けて同じ新聞の同じコーナーから引用するのもなぁ・・・と思ったが、いろいろと学ぶ材料がたくさんあるし、家で時間をかけてじっくり読むに値するものとして選んだ。日本でただ1人の水族館プロデューサー・中村元氏(63歳)の経歴と、どれだけの教訓を諸君が読み取れるか・・・後で聞いてみたい気さえする。