なんとかかんとか・・・文化祭

(2020年9月9日付け「学年だより№60」より①)

 先週末は、台風10号が大きな関心事だった。私は、史上最強クラスと言われる台風が、じりじりと近づいて来る現地の恐怖を想像し、ハラハラしながらテレビを見ていた。結局、予想されていたほどの勢力にはならず、被害も比較的軽微で済んだのはよかった。しかし、今年の台風がこれで終わったわけではない。近年の台風の強大化が地球の温暖化によるとすれば、今後も同様の、あるいは更に強力な台風がやって来る可能性は高い。東北は大丈夫、と言っていられるかどうかも分からない。
 別の心配もする。あれだけ大騒ぎをして、今回程度の被害で終わると、次に同様の台風が来た時に、「なに、大丈夫だ」と思ってしまうことだ。「オオカミ少年の教訓」である。しかし、現在は常に、気象庁から詳細なデータが公開されている。気象についての基本的知識(←どんな分野についても、基本的知識というのは必要である。点数のためではなく、生きるために、だ。)とそのデータがあれば、危険は相当程度まで自分で判断できる。周りがどれだけ騒ぐかに振り回されるのではなく、自ら適切な行動が取れるようにしたいものである。


【なんとかかんとか・・・文化祭!】

 9月とは思えない暑さの中、まずは無事終わった(今年度初めての行事?・・・!!)。準備の過程も含めて、私は「気の毒だなぁ」「校内公開、飲食物禁止という条件の中では、積極的に頑張れ、盛り上がれ、と言っても無理だよ」と思いながら見ていた。
 しかし、準備・運営に当たった諸君は、私の予想とは逆に前向きだった。一昨日、一部のクラスのアンケートを見せてもらった。否定的な意見があまりにも少ないので驚いた。中には、「今年はこれで仕方がない」というようなことを書いたものもあったから、諸君の中には、「事情についての納得」があり、そんな条件の下での肯定的評価だったのかも知れない。
 諸君が中心に立つ来年は、思う存分活躍できる文化祭になりますように・・・(祈)。


裏面:8月6日付け毎日新聞「にほんでいきる 識者に聞く(2)」欄貼り付け。今回取り上げられているのは女優サヘル・ローズ。見出しは「日本語授業まず必要」「言葉は人と人つなぐ橋渡し」。
平居コメント:「苦労人」の典型として、サヘル・ローズは最近よくメディアに登場する。異質なものを社会がどのように受け入れるか、ということについて、確かにいろいろなことを教えてくれる人だ。「外国人」だけの問題ではない。