タテ書き?ヨコ書き?

(9月15日付け「学年だより№61」より①)

 ふ~~っ、やっと暑さも一段落。少しだけ秋の気配が漂ってきた。
 それにしても、先週金曜日はとんだ臨時休校だった。私は、木曜日の放課後も金曜日も校内の点検(爆弾探し=笑)をした。教員になって30年余りになるが、まさかお仕事で爆弾探しをすることになるとは、夢にも思わなかった。どんな職業でも、就職する前には想像もしなかったようなことをさせられるのは、よくあることだと思う(←知っていてね)が、それにしても・・・である。
 いわゆる「愉快犯(人が困るのを見て楽しむ)」というやつなのだろう。もちろん、その「愉快」は間違いだ。人と共感し合いながら何かをすること、自分の行為によって人が喜ぶのを見ることこそが「愉快」であるべきだ。ま、こんなことは諸君にわざわざ言うようなことでもないのだろうけど・・・。


裏面1)8月12日付け朝日新聞「どう思いますか」欄。テーマは「縦書き・横書き」。平居コメント)私も黒板はタテ書き、ノートや手紙はヨコ書き(この「学年だより」も)という変則生活をしている。自分の手で字をこする、自分の手で書いた字が見えないということを避けようと思えばヨコ書きが合理的だ。一方、世界でもまれなタテ書きが出来るということに、ある種の「誇り」や「馴染み」があるのも確かだ。
 一説によれば、ヨコ書きが登場することで、日本人の書く文字は丸くなったそうだ。人間の体と思考には切っても切れない深い関係があるとも言われている。タテでもヨコでも書いた内容は同じと思いがちだが、それは既に出来上がった文章を写せばであって、書きながら考える時にはそうでないかも知れない。もしかするとタテ書きするかヨコ書きするかは、考え方も含めて、案外大きな影響を私たちに与えるような気がする。さて諸君はどう思う?


裏面2)6月12日付け「天声人語」(アメリカにおける人種差別問題。映画「風と共に去りぬ」を題材として)
平居コメント)大坂なおみ選手、全米オープン優勝おめでとう!彼女の人種差別問題についてのアピールを見たかな?根が深く、解決の難しい問題だが、努力しなければ永遠に解決しない。