コロナだけで済んだ

 暖かい。昨日は石巻でも20℃を超えた。なんとびっくり!!我が家でも桜が咲いた。石巻は桜の開花が仙台よりも1週間ほど遅く、我が家の桜は、石巻開花宣言が出てから更に2~3日遅れて花を開くのが常である。3月に咲いたというのは初めてではないだろうか?春の到来は嬉しいが、その後にまた記録外れの暑さが来ることを想像すると気が滅入る。

 

(3月30日付け「学年だより№86」より①)


 最近、ウグイスの鳴き声でよく目を覚ます。また、意識している人は少ないだろうが、東キャンパスの北斜面(階段の脇)に、たくさんの「ふきのとう」が芽生えている。梅や桜、水仙などに比べると地味な存在だが、新緑の季節を先取りしたような柔らかい黄緑色が美しく、姿も可愛らしい。仙台では桜が開花!!
 ところで、日曜日、我が家のすぐ下に「石巻南浜津波復興祈念公園」という公園がオープンした。東日本大震災津波で丸々ひとつの町が消滅した場所だ。我が家のために(?笑)、税金で39㏊もの広大で美しい公園を整備してくれたのはありがたいが、そのために膨大なエネルギーと資源が消費され、震災後に住みついた多くの野生動物たちが、すみかと命を奪われたことを思うと胸が痛む。被災地の中心に住み、その変化を日々目の当たりにしながら、「復興」って一体何なんだろう?とよく自問する。


【離任式 学年の先生の異動はないけれど・・・】

 既に知っていると思うが、幸いにして、今の2学年所属の先生で他校に転勤する人はいない。しかし、このことは今のメンバーがそのまま3学年担当となることは意味しない。校内異動というのがあるからだ。ただし、その発表は4月8日なので、今ここで明らかにすることはできず、仮に他学年に移る人がいても、「お別れ」メッセージを書いてもらうわけにはいかなかった。もしかすると、今日のHRが教室で諸君と接する最後という先生がいるかも知れない。「一期一会」の思いを持って今日を過ごそう。(以下=2学年授業担当者の異動についての部分省略)


【今日が本当の年度最終日】

 今日で本当に1年間が終わる。コロナに振り回された、ある意味で最悪の1年だったが、特に深刻な感染被害もなく、ほとんどの諸君が明るく元気に登校を続けていたのは、私たちにとって嬉しいことだった。
 また、今年は生徒を校長室に連れて行くような問題行動が1件も発生しなかった(生徒が350人もいて、だよ!!)。何か事件が起こると、私たちはそれに振り回される。コロナの比ではない。私たちが振り回されれば、本来すべき何かが必ず疎かになり、それは諸君全体への不利益になる。「コロナに振り回された」と言いつつ、「それだけで済んだ」のは、品行方正なる諸君のおかげだ。これは当たり前のことであって、「ありがとう」と言うのは変なのだが、たいていの学校がこうでないだけに、気持ちとしてはそんな感じ。

〈皆勤賞〉
 1年間皆勤 ビジネス科12名(男1、女11)

       普通科76名(男28、女48)
 2年間皆勤 ビジネス科4名(女4)

       普通科 40名(男11、女29)

 参考までに、1年生の時はビジネス科5名、普通科77名だった。普通科はほとんど変わらないが、ビジネス科はずいぶん増えた。もっとも、増えたのはもっぱら女子である。両学科とも、男子:女子≒3:5なので、今年度の普通科以外は女子が人数比以上に優勢だ(特にビジ科の男子、しっかりしろ!)。出席状況は、学校生活の目的意識(やる気)や自己管理の能力を確実に反映する。また、大人になるにつれて体は丈夫になる。だから、諸君が成長しているとすれば、出席率は年々上昇するのが当然である。来年度、更に多くの諸君が皆勤を実現できますように・・・。