東北学院高校の甲子園

(9月7日付け「学年主任だより№17」より②)


東北学院高校はなぜ甲子園を辞退したのか?】

 会いたい友達とも会えず、心落ち着かない「分散登校」が始まった。塩高もついにコロナの直撃を受けることになったわけだが、幸い、今のところ感染した塩高関係者から重症者は出ていないようだ。それが何より。
 この10日間、学校からはいろいろな注意や指示が出されたが、(珍しく?)私の考えもほとんど違わない。大切なのは・・・

*いつもと違う状況の中で、自分の心を上手くコントロールすることを学ぶ。
*誰でも感染リスクがあることを踏まえ、感染者を探し出して犯人扱いしたり、誹謗中傷をすべきではない。

ということだろう。
 今夏の甲子園で、東北学院高校野球部から感染者が出て、2回戦以降の参加を辞退するという出来事があった。誤解してはいけない。学院高校が辞退したのは、九州の某高校のようにたくさんの感染者が出て試合が出来なくなったからではない。感染したメンバーを入れ替えて試合に出たら、感染者が特定されてしまうということを心配したからであった。つまり、心ない感染者捜しや誹謗中傷の心配がなければ、学院高校は甲子園での試合を継続できていたのだ。病気は一種の「自然」であるが、誹謗中傷は「人事(人間の仕業)」である。だからこそ、私は辞退を余儀なくされた学院高校野球部の諸君を気の毒だと思う。くれぐれも、狭い視野と了見の人間にならないように・・・。


【復習:プレゼンテーション講話】

 来週にでも諸君の感想を踏まえた「特集」を組もうかと思っている。S先生は説明用の画面を全て資料として配って下さったので、よくよく復習しておくこと。
 先生は「よいプレゼン」の方法は教えて下さったが、その能力を「楽に・簡単に」身に付ける方法は教えて下さらなかった。最も力を込めて語られたのは、「徹底的に準備すること」と「多くの勉強をした上で要点を絞り込み、簡潔な表現で伝えること」の大切さであったと思う。
 どんな場面においても、質の高いことが簡単にできるようになるという虫のいい方法は存在しない。肝に銘ずべし。