能力をフルに使っているか?

 大気の状態が不安定らしい。昨日の夕方、石巻は雷雨であった。雷はあまり近くなかったけれども、雨はかなり激しかった。朝になってみれば青空だったが、私が出勤する頃にはまた雨が降り始め、いかにも落ち着かない。
 私の勤務先の高校は、今日と明日が体育大会。多少の雨なら強行しようという話にはなっていたのだが、幸い、私が学校に着いた頃にはまた青空が広がり、結局、今日一日いいお天気で、コロナ明けの盛り上がったいい大会になった。私が担任をしているクラスは、勉強にさほど目が向いていないように見える生徒も含めて全員が登校し、どの種目にも極めて真面目に取り組んでいた。見ていて気持ちがいい。
 明日の予報は、今日よりも更に悪く、午前中の雨は必至というものだ。雨と予報して晴れても苦情は出ないが、晴れと予報して雨が降ると苦情が来るというのが天気予報の世界である。したがって、天気は悪目に悪目に予報される。それを期待しよう。

 ところで、今日出した学級通信(「担任のお話№12」)に、このブログの前回の記事(6月25日)を焼き直したものを載せた。普通、内容的に類似のものはここに紹介しないのだが、私が自分の文章をどのようにアレンジするか、という事例としては面白いような気がするので、今回は紹介しておくことにする。


 この数日、いかにも「夏の空気」といった感じで、べったりと蒸し暑い。しかし、それ以前は、そよそよと気持ちのいい風が吹き、決して暑くてたまらないという感じではなかった。それでも、授業に行くと、どのクラスでも扇風機が回っている。
 M1(注:私が担任をしている機械科1年のクラス)でもよく言う通り、扇風機が回っていると、授業をしていてとても疲れる。扇風機の音の分だけ、声を大きく出さなければならないようなのだ。「暑いっていうほどじゃないんだから消すよ」と言うと、多くの生徒はぶうぶうと文句を言う。そんな中、某クラスで「せっかくあるんだから、使わないともったいないじゃないですか」という発言があって、私はびっくり仰天!!した。すると、自動車も飛行機もスマホも、更にはAIも原発も原爆も、「せっかくあるんだから、使わないともったいない」になるわけだ・・・。
 私なんかは、使えば電気を消費するわけで、それは地球環境に悪いわけだから、人が倒れるほどの暑さならともかく、現状では「使うのはもったいない」と考える。私にとって「使わないともったいない」は、人間の能力(頭も体も)についてこそ言うべき言葉である。扇風機を使わないのが「もったいない」諸君は、果たして自分の能力をフルに使っているのであろうか・・・?


裏面:少し気になった小さな記事を三つ。として・・・
2023年5月31日付け朝日新聞「学びを語る」欄。

 中学時代からヤンキーで、偏差値最低ランクの高校からとび職に就き、その後、一   念発起してカリフォルニア大学バークリー校を卒業した鈴木琢也氏へのインタビュー記事。

同年6月13日付け毎日新聞「余録」欄。

 今年5月、乗っていた飛行機が墜落した後、南米コロンビアのジャングルの中で、4人の兄弟が40日間生き延びた出来事を取り上げたもの。

同年6月16日付け石巻かほく「つつじ野」欄。

石巻市内の鉄工所経営者が、金融機関に勤めていた若かりし頃の話を書いたエッセイ。この日の題は「4.5グラムの重み」。

 

その他の記事は省略。