ついに石巻にも・・・結末

 さすがに950ヘクトパスカルということはなかったが、相当強い勢力の台風10号は、なぜか石巻上陸を目前にして進路を北に変え、しばらく海岸に沿って北上した後、岩手県の大船渡で上陸した。つまり、石巻は台風の左側に入った。南風はぜんぜん吹かなかった。雨はそこそこ降ったが、予報ほどではなかった。事前の緊張感が強かっただけに、拍子抜けするほどあっさりと行っちゃったな、という感じがする。これなら9号の方がよほどひどかった。
 代わりに(?)、岩手県ではずいぶん大きな被害が出たらしい。気の毒だとは思うが、なに、これで石巻が救われたというのは今回だけの話。
 別に私だけが言っている話ではなく、今回の「異常な」台風がたった1回限りの例外であるはずはない。いや、正確には、例外ではなくなってくるはずだ。また来る。手を変え品を変え、もっとひどいのが来る。石巻にだって必ずやって来る。
 人間はいったいいつになったら、自分たちの愚かさに気がつくのだろうか?