主夫の夏の悩み

 昨日、一昨日の2日間は、日本で一番気候がいい、と私が思っている石巻でも暑かった。16日が最高34.2℃、最低23.6℃、17日が最高32.8℃、最低24.7℃である。我が家の中でも、室温計が31℃を超えた。湿度も高く、ぎりぎり熱帯夜でこそないものの、夜は少し寝苦しい。特に、昨晩は酒を飲みに行ったせいで、脱水症状が起きたため、なおのこと暑く感じた。夏なのだから暑いのは当たり前なのだが、昔は夜になるともっとひんやりしていたと思う。最近はそれがない。
 私は主夫である。年間365日のうち、少なくとも300日以上は私が3食準備している。そんな私は夏が嫌いだ。ものが腐りやすいからである。冬なら豚汁でもカレーでもスープでも、3~4日分くらい作り置きできるのが、今の季節はそうはいかない。おそらく2日なら大丈夫だが、3日目となると危険だ。我が家の冷蔵庫は決して大きくないし(270リットル)、日曜日に作った1週間分の弁当のおかずが、かなりの部分を占領しているので、鍋をまるごと冷蔵するなどということはできない。毎日その日の分だけを作るのは、一応高校教諭という仕事を持っている私としては負担が大きい。
 そしてもう一つ。本当に頭の痛い問題が「ご飯」の傷みが非常に激しいことである。これについては、5年前に一文を書いたことがある(→こちら)。今年も、6月末のある日から、突然おかしくなった。腐るわけでもなく、枯草菌(納豆菌)にやられているわけでもない。それでも、あっという間にヌルヌル、ネバネバになってしまっておいしくない。今のところ、5年前と違って糸は引かない。ネバネバというよりもヌルヌル、ベチャベチャだ。インターネットで調べてみても、類似の症例がどうしても探せない。
 余計なことを書いておけば、私は「冷やご飯」が好きである。猫舌というだけでなく、炊きたての熱々よりもご飯の味がよく分かるような気がする。そんな私にとって、ご飯がおいしい状態で冷えてくれないのは、これまた困った事態なのだ。
 ところが、最近ふと思い立って、炊飯器の内ぶたというものを洗ってみたところ、劇的に改善された。「完全に」ではないが、「劇的に」である。こういうことを書くと、平居は今まで炊飯器の内ぶたを洗わなかったのか?と呆れられそうだが、実はその通り。おそらく1ヶ月に2回くらいしか洗っていなかったような気がする。それでも、見た目はほとんど変わらず、きれいなものであった。今回洗って何が変わったのかは分からない。それでも確かに、ご飯の傷みは劇的に少なくなったのである。結果オーライ。だが、やはり理由は知りたい。知的好奇心を満たすというだけでなく、その知識がまたどんな場面で役に立つか見当が付かないからだ。
 まずは少し安心。カレーでも、スープでも、鍋のふたを洗えば腐らなくなる、などということは・・・・・・・ないよなぁ。