おめでとう!ほやマン(続)

 先週の土曜日、「石巻かほく」という地元紙の第1面には「いしのまき大賞決定」という大きな見出しが掲げられ、そのすぐ下には、「さよなら ほやマン」舞台挨拶時の写真が印刷されていた。「いしのまき大賞」とは、「産業や文化、スポーツなどの分野で著しい功績を上げ、石巻市の活性化やイメージアップに貢献した個人、団体を表彰する」もので、今回で17回目になるという。今回選ばれたのは1団体+2個人で、その個人の中に映画監督・庄司輝秋が入っている。おめでとう!!
 授賞理由が、「東日本大震災で両親が行方不明になった兄弟が苦悩や葛藤を乗り越えて成長する物語は多くの感動を呼んだ。地元特産のホヤの知名度を高め、水産業振興にも一役買った。」と書かれている。純粋に映画としての出来を評価したものではないことが、私には少し不満だが、まぁ、いいことにする。庄司輝秋、もしくは「さよなら ほやマン」がこうして評価されるのは嬉しい。
 「さよなら ほやマン」のHPには、最近の上映動向として、次のようなNWESがアップされている。

「2023年11月の公開からじわじわと動員を増やし、口コミでロングラン上映となった「さよならほやマン」が、その評判の高さから3月2日(土)からポレポレ東中野を皮切りに、第二次とも言える公開が開始することが決まった。さらに、ポレポレ東中野では、庄司輝秋監督と、メインキャスト(アフロ、黒崎、呉城、松金ほか)、大友良英(音楽)氏、安斎肇氏らの連日トークイベントも予定している。」

 同じくホームページの「上映劇場」というタグを開けてみると、「第2次」と言うほど大きな波ではないものの、東京のみならず、埼玉、新潟、高知、大分といった場所で、2月下旬以降に(1回ぽっきりではなく)一定期間の上映予定がある。
 私は昨年12月半ばにに、石巻での上映が終了した際、「全国紙の映画評で取り上げられ、見た人の評判もあって、だんだんお客さんが増えていくという理想型からすれば、残念なことである。」と書いた(→こちら)。その後、主役アフロのスポニチ新人賞受賞があり(→その時の記事「おめでとう!ほやマン」)、今回のいしのまき大賞があり、そして口コミによるリバイバル上映が全国で始まった。12月に私が書いた「理想型」に少しずつ近づいているのを感じる。よしよし、この調子だ。「がんばれ ほやマン」!