松尾大社・梅田駅・岐阜城

4月1日(月)
二条城前~(バス)~京都駅(荷物デポ)~(同)~今出川上立売・・・大報恩寺・・・北野天満宮・・・平野神社・・・等持院・・・等持院駅―(嵐電)―嵐山・・・松尾大社・・・地蔵院・・・松尾大社駅―(阪急電鉄)―梅田―(同)― 南方・・・13:50新大阪駅16:18―(ひかり658号)―17:25名古屋

 大報恩寺千本釈迦堂)本堂は、1227年建立。なんと、京都で最も古い建物で、国宝に指定されている。京都に平安時代の建物が一つも残っていないというのも驚きだが、西陣に近い、ということは、応仁の乱の主戦場に近いはずなのに、よりによってそんな場所の建物が生き残ったというのは驚きだ。檜皮葺きの格調高い建物である。檜皮葺きは上品で清潔感があり、色合いも美しい。
 等持院は、昨年も訪ねたのだが、拝観時間の関係で入れなかった。京都の庭にしてはやや雑然とした感じはするが、観光客がほとんどいなかったこともあって、落ち着いたいいお寺であった。足利尊氏の墓が庭園の中にあり、霊光殿という建物の中には、足利家歴代将軍の木像があって、これはなかなか壮観だ。第5代と第14代の木像が欠けている一方、徳川家康の像があるのはなぜなのだろう?
 お酒の神様を祭る松尾大社にも初めて行った。「美味しいお酒が飲めますように」。華厳寺鈴虫寺)は混んでいて入れず、地蔵院に行ったが、こちらはわざわざ500円もの拝観料を払って入るようなお寺ではなかった。
 京都もいいが、私が大好きな阪急電車にも乗らないわけにはいかない。たかだか電車1本で、これほど生活が快適になるというのは驚きだ。私は、今でも、できれば阪急電車の沿線に住みたいと思うほど阪急電車が大好きなのである。そして梅田駅。今回も、ホームの隅の2階にある喫茶店で、コーヒーを飲みながら、出入りする電車と人の動きを1時間も眺めていた。美しい。喫茶店に、「90分以上の長居はお断り」みたいな掲示が出ていたから、ここで際限なく駅(電車)を眺めていようとする人が少なからずいるのだろう。(参考 → 阪急電車の記事梅田駅の記事
 新大阪と名古屋(千種)は、人と会うのが目的だった。詳細は省くが、どちらでも楽しい時間を過ごさせてもらった。

4月2日(火)
名古屋7:38―(名鉄)―8:09名鉄岐阜~~岐阜城公園・・・金華山岐阜城)・・・岐阜城公園~~名鉄岐阜駅10:52―(名鉄)―11:28犬山遊園・・・善光寺・・・成田山・・・瑞泉寺・・・犬山遊園12:33―(名鉄)―13:02名古屋13:31―(ひかり650号)―15:12東京15:40頃―(やまびこ143号)―17:50頃仙台18:22―(快速)―19:16石巻

 元々、息子とは別行動のつもりだったのだが、すると名古屋から石巻に戻る列車も別になるだろうし、それはなんだか寂しいな、と思ったので、同一行動を取ることにした。
 最初に行ったのは岐阜城である。出発前、ブラタモリ「岐阜」を使って、予習してあった。ずいぶん急峻な山の上に建つ城だし、時間も限られていたので、ロープウェイで登ることにしていた。ところが、8時40分頃に麓に着き、ロープウェイの始発は9:00で、それに5分乗って着く岐阜城が開くのは9:30である。どう考えても、待ち時間ばかり長くてロープウェイ代(往復1300円)がもったいないので、歩いて登ることにした。登りは「馬の背登山道」(1.1㎞)、下りは「瞑想の小径」(2.3㎞)を利用した。標高差は約300mだ。確かに急な道だが、よく整備されていて迷うことはない。30分もかからないくらいで着いた。
 岐阜城天守閣は、再建されたコンクリート造りのもので、入場料が200円もするのだが、最上階の展望台以外には価値がない。すぐ近くにある岐阜城資料館もとてもお粗末。展望台は、なにしろ山の頂上なのでなかなかの眺望だが、一部の方角を除くと、お城の展望台に上らなくても、ほとんど同様の景色が見える。下り道ではとても多くの人とすれ違った。意外に人は自分の足で上るのだな、と新鮮な驚きがあった。
 犬山城には2回行ったことがある。そこで、息子を1人で行かせ、私は駅の反対側、モンキーパーク方面の山を散策することにした。善光寺は長野の善光寺とは似ても似つかぬ貧弱な寺で、その名を冠した展望台も、周りの樹木が伸びすぎていてあまり展望はない。景色で言えば、成田山がよかった。犬山城がとてもよく見える。お寺としては駅のすぐ裏の瑞泉寺。これは京都のお寺に匹敵する名刹に見えた。
 息子に犬山城の感想を聞いたら、混んでいて天守閣に登れなかったという。え??信じられない話だが、入場料を払って入ったものの、天守閣に出来ている行列が長い上、ぜんぜん動かないので、ついに諦めて戻ってきたと言う。平日なのに
 せっかく名古屋に来たからには「矢場とん」の味噌カツ丼を食べさせてやろうと、名鉄百貨店9階の矢場とんに連れて行ったら、既に13時を過ぎているというのに長い列が出来ていて断念した。恐るべし、矢場とん。仕方がないので、味噌カツ入りの駅弁を買って新幹線に飛び乗ったが、駅弁はしょせん駅弁だった。
 やまびこ143号の東京駅発の時刻は、本来15:00である。往路のみならず、復路でも東北新幹線が遅れた。しかも約50分。これはとても珍しい。後は帰るだけだし、どうせなら2時間遅れて払い戻しになればよかったのに・・・。 
 というわけで、5日間の旅行はあっという間におしまい。多くの場所を見、3人の友人と楽しくお話しして、いい時間だった。息子にとっても、いい旅行だったらしい。