好奇心×行動力=∞



(9月13日付学級通信より 続)


【努力する人が主人公】

 月曜日に、柔道の地区新人大会で、このクラスのT君が個人優勝した話を紹介し、昨日は栽培漁業類型のNさんが、県の産業教育高校生作文コンクールで優秀賞(県のベスト3)を獲得して全国審査に進むことになった話をすることが出来た。どちらも快挙である。県大会、全国審査での健闘を期待し、みんなで応援しよう。

 こういう話題があると職員室も明るくなるし、私だって、教室で「早く朝学始めろ〜」とか「盗難に気を付けろ〜」とか言っているよりはるかに楽しい。当たり前だが、やはり学校というのは、努力するための場所であり、努力する人こそが主役であり、主役でなければならない場所なのだ、と思う。


【好奇心×行動力=∞】

 騒々しく落ち着かず、生意気なE2であるが、それだけという訳でもない変なクラスだな、と思う。最初のビックリは、10人近くの生徒が名古屋マーラーツアーに参加したことであったが、月曜日に、10月8日の東京の高校生による被災地ツアーの話や、ミュージカルの体験説明会の話をした時の反応も、なかなか面白かった。多分、他のクラスだったら、仮に「女の子がいる」という話がチラついていたとしても、あのような反応は示さないと思う。

 これは、私が諸君を評価するたったひとつの点、と言ってもよい(笑)。いろいろなものに好奇心を持ち、ヘラヘラ言うだけではなく、実際にやってみることは大切だ。そういうことをしているうちに、何かに出会い、心動かされ、成長もするのだ。家の中でじっとしていて文句だけは言う、というのが最悪パターンである。それに献身性(ジコチュウではなく、人のために考えられること)があると、人間関係は更に広がり、最終的には自分が教えられ、救われもする。時間の許す限り、とにかくいろいろな所へ行き、いろいろな人と語り、いろいろなことをしてみよう。ますます世の中は楽しいと思うよ。

(補)文化祭のクラス企画で、「即興劇」という提案は面白かった。何が何でも手間はかけたくない、ということだなと思うと、私にもファイトが湧いてきた(笑)。


(裏面:9月8日付朝日新聞より「和食 泣き笑い」

 平居コメント:文化の違いという問題は常に面白く、また難しい。そういえば、宮水が「NIE=新聞に教育を使う運動」の研究指定校になったおかげで、9月から、今までの『河北』『朝日』に加え『読売新聞』が図書館で読めるようになった。「天声人語」を写すだけでなく、ぜひ本物を手に取って、自分にとっての掘り出し物の記事を探してみよう。きっと何かが見つかるはずだ。)