愛媛県をどれくらい知っているのか?



(1月19日付学級通信より)

 12月実施の修学旅行へ向けて、お金の積み立て手続きが進んでいる今になって、突然、行き先変更の話になっている。今年度に比べると条件は多少悪いが、愛媛県から半分ご招待(5万円補助)という案内が来たからである。一斉メールで保護者宛に事情を知らせ、意見を募ったところ、保護者からの意見は全然来ないが、諸君からは「愛媛なんてイヤだ!」との声が一斉に起こった。

 私には不思議である。果たして、諸君の中に、愛媛県がどんな所か知っている人、愛媛県に行ったことのある人がどれほどいるだろうか?縁がなければなかなか行きにくい場所で、実は私も足を踏み入れたことがない。だとすれば、諸君の「イヤだ」は、食わず嫌いというものだろう。そうやって新しい世界を知るチャンスを失うことは惜しい。よく知らないこと(場所)にほど好奇心がうずくというのが健全だ。京都・大阪と愛媛と、どちらの方が将来自分で行く可能性が大きいかを考え、可能性の小さい方を選ぶべきだと私は思う。

 問題は修学旅行に限らない。諸君には、あらゆる場面で世界を広げる努力をして欲しいと思う。それは自分自身を知ることにもなる。なぜなら、私たちはすべて世界の中の「私」だからだ。

(裏面)

1月9日『朝日新聞』の「社説 尾崎豊を知っているか」

1月11日付『同』の「ひと ソフトボール選手から初めてプロ野球選手になった大嶋匠さん」

平居コメントはナシ