今年の夏休み



 火曜日に閉講式というものが行われ、昨日から夏休みとなった。

 申し訳ないが、教員としては珍しいほど「暇」な立場にいる(←これがいいとも限らない、というのは最近よく思う。少し居場所がない感じだ。やり甲斐があって忙しい、というのが理想)。

 1月だったか、私の異動がなければ、夏休みに南アルプス全山縦走をしよう、と友人と言っていた。ところが、いざ山岳地図を見てみると、とてもではないが、今の私の体力で可能なことには思えない。天候に恵まれればよいが、悪天候の場合もあることを思うと、ごく一部を登りに行くとしてさえ、今ひとつ自信がない。そもそも、以前は、山岳地図を見ているだけでワクワクしてきたのに、今は気が滅入ってくる、というのが決定的に違う。これは間違いなく、身体の異常の表れだ。思えば、宮水に来てからの4年あまりの体力の衰えというのは尋常ではない。これが、50の坂を越えたからなのか、自家用車通勤になったからなのかは定かでない。というわけで、日和大橋の歩道橋の補修工事も終わったことだし、今春からできるだけ自転車通勤をすることにした(という話は書いた)。3日坊主で終わることもなく、今でも週に3日くらいは自転車で学校に行っている。だが、それによる改善は実感できるレベルに達していない。

 加えて、2年くらい大人しくしていてくれた腰痛がぶり返した。4月から、左が痛くなり、何とか治ったと思ったら今度は右が痛い、ということを繰り返すようになった。仕事こそ休まなかったものの、寝返りが打てないレベルになることもしばしばだった。県総体や前任校の部活同伴など、戦々恐々だった。腰痛は前向きに生きる意欲を奪う。そこで、6月の半ばに、友人に南アルプス山行は断念する旨、連絡とお詫びをした。

 6月末、腰痛がなぜか沈静化した。すると、生きる意欲が回復してきた。冬に予定していた中国訪問(調査・資料収集)を夏にしようと思うようになった。問い合わせてみると、航空券は意外に安かった。7月25日発、8月6日帰国の仙台〜広州のチケットを予約した。

 ところが、チケットを予約した時にはひどく涼しかったために意識していなかったのだが、数日して石巻でも暑さを感じるようになってくると、夏の広州や武漢(←「中国三大火炉(ボイラー)」のひとつ!=夏の暑さが有名)に行くのはバカげたことだ、と気付いた。迂闊にも、なぜ自分が冬休みに訪中するつもりでいたのか、自分で忘れてしまっていたのである。制限の多い格安航空券を買っていたため、キャンセルには相当なお金がかかる。どうしようかなぁ、とためらっているうちに、妻が病気になった。最初は深刻な病気に思われたので、やっぱりキャンセルだ、と思ったが、2箇所で診察を受けても異常は見られず、そうしているうちに回復した。実はただの疲労だった、ということになった。そこで、仕方ないから(笑)やっぱり行くか、ということになった。最終的な決心は、一昨日夜のことである。

 もちろん、もともと冬には訪中しようと思っていたくらいであるから、自分なりに用事はある。だが、この日程が安いと航空券を予約した後で、13日間もあることに気付き、これも失敗したと思った。用事を済ませるには、おそらく1週間でいい。中国で宿や移動の心配をしながら、気苦労の多い生活を2週間近くするのは、今の私には少々つらい。山に行けない事情と似ている。だが、航空券の日程変更はできない。

 変な記事になったが、というわけで、私は明日から中国。このブログもその間お休み。言いたいのはただこれだけ、かも・・・。ちなみに訪問先は広州、桂林、武漢が確定、時間があれば岳陽や長沙にも寄る。帰国して、お仕事と夜のお酒は8月7日から。私に連絡取りたい人は、yahooのメール(このブログへのコメントもここに入る)なら読む機会あるかも。