以前書いたとおり(→こちら)、我が家では昨年の1月7日から太陽光発電というのを始めた。そう、今日はその1周年記念日である。居間に取り付けられているモニターに、「発電開始記念日」という表示が出ていたので気が付いた。迂闊な話である。
このモニターにはいろいろな機能が付いていて、データも蓄積されている。この1年間の発電実績は以下のとおりであった。
発電量 4865KWh
消費量 2521KWh
売電量 3954KWh
買電量 1610KWh
自給率 192%
小学校以来、算数の苦手な私は、どうして発電量=消費量+売電量にならないのだろう?と悩んでしまったが、よく考えると、太陽光で発電していない時でも消費はしているわけだから、全然おかしくないのだ。発電量+買電量=消費量+売電量で計算が合う。参考までに、発電量が最も多かったのは4月で560KWh、少なかったのは12月で270KWhである。
また、買電=24.1円、売電=38.0円(どちらも1KWh当たり)と設定しておけば、若干のズレはあるかも知れないが、金銭換算が可能である。
自家消費分 21723円・・・A
売電分 150282円・・・B
A+B= 172005円
ちなみに、今更ながら、設置にかかった費用を暴露しておくと、次のとおりである。
設置費用一切 1785000円・・・A
補助金(国) 53400円・・・B
補助金(県) 60000円・・・C
補助金(市) 71000円・・・D
A−B−C−D= 1600600円
有料の「15年保証」というのに入っていて、その間、私自身の責任でトラブルが発生したのでなければメインテナンス費用はかからないことになっているし、保証の範囲には、出力保証もある。10年目までで、発電能力が公称最大出力の81%を下回った場合には修理または交換、というものである。だから、老朽化による出力の低下は予想されるにせよ、10年目でも消費+売電の金銭換算値は、14万円を割ることはない。だとすれば、最初の10年間の消費+売電平均を17万円と14万円の中間、15.5万円と考え、それが下限(保証ライン)であることを考慮すると、10を掛けて160万円くらいになり、10年で元は取れて、それ以降は発電分がすべて黒字、ということになる。売電契約は10年なので、それ以降は売電単価がガタッと下がることは予想できるけど・・・。
もちろん、以前も書いたとおり、重要なのは赤字か黒字かではなく、太陽光パネルを設置することがエネルギー(石油)消費を減らすことになるのかどうか、である。これについては、太陽光パネルの製造・設置にどれだけの石油が使われているか分からないので、安易にコメントできない。ところが、モニターには「環境貢献度」というページがあって、そこを開けると、次のようにある。
二酸化炭素削減量 1529キログラム
成木換算 109本分
石油換算 2004リットル分
本当かな?・・・これはなかなか立派な数字に見える。これらが本当なら、パネルの製造や設置に使われた石油の量(=環境負荷)などを捻出して余りあるのではなかろうか?少し嬉しいような、得意な気持ちになる。しかし、油断は大敵。石油や電気の消費は、少なければ少ないほどいいのだから、これで喜んでいるわけにはいかない。やっぱり、最後に頼りになるのは、モニターをにらみながらの節電だな。