ウグイスの初鳴き



 今朝、家族で朝食を摂っている時、ウグイスが鳴いた。家族全員が、ほとんど同時に、「あっ!!ウグイス!!」と大きな声を上げた。というわけで、今年の初鳴きは3月9日。2月が暖かかったからだろう、例年よりやや早い。ちなみに、昨年はとても遅くて3月28日、一昨年は3月13日、その前の年は3月6日だった。

 ウグイスは昔から我が家に来ている。春になってこの鳥の声を聞くと、なんだか浮き立つような気分になってくる。身近な鳥なのに、鳴き声の美しさは一流だ。

 しかし、何と言っても、この鳥の鳴き声が印象深かったのは、東日本大震災の年である。この年の初鳴きがいつかは知らない。なぜなら、3月11日の朝、家を出るまでには鳴き声は聞こえておらず、震災発生後丸二日をかけて、3月13日の午前中に家に帰り着いた時(→被災時の記録)には既に鳴いていたからである(→その時のウグイスの話)。家に着いた時、例年と変わらないのどかなウグイスの鳴き声が聞こえる一方、背後の南浜町・門脇町は津波と火災のために全滅していた。悲惨な風景と美しい鳴き声、はかない人事と悠久の自然、それは残酷なほどのコントラストだった。

 初鳴きは聞こえたものの、ふた声み声で終わってしまった。明日は春の嵐らしい。ウグイス鳴けるかなぁ・・・?