太陽に手を合わせる

(6月23日付け「学年だより№51」より①)

 今日は沖縄戦終結記念日。沖縄戦とは何か?なぜあれほど悲惨なことが起こったのか?そこにはどのような人間の性質が表れているのか?・・・戦争の歴史を学ぶことは、常に豊かな教訓を私たちに与えてくれる。
 ところで、日曜日は夏至だった。仙台における日の出から日没までの時間は14時間50分。これからは12月21日の冬至へ向けて、平均すると毎日1.8分ずつ昼間の長さが短くなってゆく。「年」と「年度」の始まりがずれているから仕方なくはあるのだが、今年は特に、新学期が始まって20日で「年」がもう後半に入ったというのは妙な気分だ。あっという間に過ぎていく日々を大切に生きねば・・・。
 奇しくも、同じく日曜日には「部分日食」があった。生憎の曇天だったが、石巻では食が最大となる数分前の17時頃、奇跡的に雲が薄くなり、わずか2~3分ではあるが4分の1ほど欠けた太陽を見ることができた。
 太陽の直径は地球の約110倍。毎秒400万トン以上(!!!)もの質量を熱エネルギーに変えている(←核融合なので「燃やす」と書けない)にもかかわらず、100億年くらい輝き続けることができる。おかげで、約1.5億㎞も離れた地球がこれほど暖かく、私たちの生存が可能になっているわけだ。
 日頃正視することのない太陽を、日食だからといってじっと見つめていると、そんな太陽の偉大さ、ありがたさに手を合わせたいような気持ちになってきた。
(参考記事:2012年に金環日食を見に行った時の話→こちら