「人それぞれ」でいいこと、悪いこと

(3月24日「学年だより№85」より②)


普通科社会問題研究まとめ】

 まずは、諸君および先生方に書いてもらった評価票を元に、その結果を紹介しよう。
 最優秀賞  610(圧勝) これは誰でも納得!
「イラストやグラフを使っている所、背景を黒にして目立つようにしている所が良くて、内容も調べた内容だけでなく、自分の考えも書いていて、しっかり研究に取り組んでいるな、と思いました。」
「アンダーライン等を使用し、読み手に内容を伝えやすくしていた。“人に伝える”ための作品だった。」
「タイトルがとても工夫されていた。唯一ファイルに入れられていて丁寧だと思った。」
 優秀賞  602 612 702 902 906
 特別賞  502 609・・・この2作品は必ずしも内容的に優れているとは言えないのだが、ネットに頼らず、参考文献として書籍を多く挙げている点が評価に値する。なぜネットよりも本の方がいいのか?今日はスペースがないので、いずれじっくり解説してあげよう。

 

〈社会問題研究に取り組んでみての感想〉

「コロナの関係で、皆で調べるという活動よりは、個々で調べることの方が多く、少しさびしかったです。発表の時は、少し緊張しながらも大きな声で皆発表していて、「自分も頑張ろう」と思うことができました。」
「調べてみて、単純に一つの情報で理解できるような内容だけでなく、複数の情報を総合して考えなければ理解できないような内容などもありました。(中略)簡単な結論を求めがちですが、やはり難しい話には難しいなりの理由があるのだと感じました。」
「コロナの関係で、皆で調べるという活動よりは、個々で調べることの方が多く、少しさびしかったです。発表の時は、少し緊張しながらも大きな声で皆発表していて、「自分も頑張ろう」と思うことができました。」
「今まで普通だと思っていたことが普通じゃなかったり、気にしないでいたことに目を向けてみると、様々な問題にあふれているな、と思った。その問題をなくすことは難しいけど、減らしていくことはできるから、努力していこうと思う。」
「同じ分野のことでも、一人一人違った内容が書かれていたので、自分が知らないことが多々あった。このような機会がなければ知ることがなかった。身の回りのことから世界中のことまで調べ、知り、考えることが出来たのはとても良かった。」
「調べ学習をして、自分でまとめるのは大変だったけど、その分何倍も楽しかったです!」
「言葉は聞いたことがあったが、中身があまり分からなかったことを調べて、新たな発見が多くありました。また、問題を解決するために出来ることには身近なこともあったから、実践していきたいと思いました。」
「自分の興味のある分野だけではなく、クラスメイトの調べた分野についても学ぶことが出来た。まとめ活動を通して、要約やまとめ、自分の考えをまとめて人に表現することが出来た。」

 

〈「人それぞれ」でいいこと、悪いこと〉 

 大半の諸君が、「勉強になった」「理解を深められた」というようなことを書いている一方で、少しではあるが「もうやりたくない」「なんでこれをやるのかが分からい」というような意見もあった。最近は、世の中何でも両論併記、どんな意見でも「人それぞれ」と認められがちだが、果たしてそうだろうか?それらの人が、十分に今の社会問題を知り、理解しているとは思えない。だとすれば、せめて「勉強のためのいいきっかけになった」くらいのことは書いて欲しかった。
 「楽しかった」と書けた人はGood!「知らなかったことを知り、できなかったことができるようになることを、学校では『楽しい』と言う」と言ってある。間違いなくその通りなのだ。