楽して儲かる方法はない

(6月21日「担任のお話」№11より)

 今日は夏至。言うまでもなく、昼間の時間が最も長い日だ。
 我が家の居間には、元南極越冬隊員である友人からもらった「南極カレンダー」というものが掛けてある。南極の写真が使われているというだけでなく、日付の所には南極に関する様々なイベント(過去の出来事を含む)が書かれていて面白い。
 6月は、1日の所に「この頃より昭和基地から太陽が姿を消す(7月13日頃まで)」と書かれていて、今日21日は「夏至(ミッドウィンターデー)」だ。そう、南極は今が冬で、1秒も太陽が顔を出さない「極夜」なのだ(常に真っ暗なわけではなく、多少明るくなる時間はあるらしい。ちなみに「極夜」の対義語は・・・知っているよね?)。北半球と南半球とで季節が逆だというのは有名な話だが、このカレンダーを見ていると、そのことがより一層リアルに感じられる。長い夜にオーロラが輝く、そんな情景が目の前に浮かんでくるようだ。


【怖いブラックバイト・・・楽に儲かる話はとても危ない】

 最近、ちまたで「ブラックバイト」がよく話題になる。特殊詐欺のお金の引き出し役など、違法なアルバイトのことだ。バイト料が極端に高いため、それに目がくらんで飛びつく若者(高校生を含む)が後を絶たないという。やれやれ・・・。
 高い給料がもらえる仕事は、次の二種類に限られる。
・みんながやりたがらない。=(汚い、危険)
・できる人が限られる。=(特殊技術や人並み外れた体力が必要)
 ブラックバイトも「危険」という点では前者に該当するが、違法であることによる危険なので性質が違う。虫のいいことを考えていると、人間は必ず痛い目に遭う。楽に儲かる仕事など絶対にない。そのことを肝に銘じよう。


裏面:6月6日付け朝日新聞より「リレーNOTE」欄、小泉信一筆「ウオオーン 耳を澄ませば ニホンオオカミ いる気がしてきた」を貼り付け。
(コメント:2012年2月29日記事(→こちら)とほとんど同じになってしまったので、それを参照してください。)


その他の記事は省略