長時間通勤の楽しみ



 先々週の金曜日、仙台の仮住まいから石巻の本宅に引っ越した。改築中の我が家はまだ完成しないのであるが、とりあえず住める程度にはなったので引っ越しを強行したのである。我が家は3月完成予定だったので、夏物衣類を始め、冬場は使わない物を全て倉庫に預けてしまった。ところが思いもかけず6月にもなってしまったうえ、梅雨に入り蒸し暑くてしかたがない。倉庫から荷物を出しさえすれば半袖もたくさん出てくるものをわざわざ間に合わせで買う気にならない。冬タイヤの車を運転するのも妙に暑苦しくなってきた・・・・。

 私は、一高で最も通勤時間の長い人である。大変でしょう、とよく言われる。私も大変だ、と思っていた。しかし今回、半年余り仙台暮らしをしてみて、私は電車に乗っている(隔離されている)時間があるから、本も読めるし勉強も出来るのだ、ということがよく分かった。また、以前は5:20に起床し、バタバタと朝食を摂り、新聞に目を通して、あたふたと6:10に家を飛び出していたのを、今は起床を10分早くし、しかも新聞は読まないことに決めた。すると、妻とのんびり食事がで、朝があまり苦でなくなってきた。朝が早いからつらいのではなく、つらい朝の過し方を自ら作り出していたのだ、と気がついたのである。

 という訳で、再開してまだ1週間に過ぎないが、充実の「長時間通勤」(注:ちなみに一高の最長距離通勤者は私ではない。距離だと私は5指に入るまい。福島、栗駒、佐沼・・・新幹線を使えるというのはスゴイことだ!)を楽しんでいる。