商業主義の恩恵



 先週水曜日、宮城スタジアムで日本VSホンジュラスのサッカー親善試合があった。勿論と言っては変だが、私は行かなかった。一度国際Aマッチの試合というのを見てみたい、という気はあるが、家が遠いこともあって平日はつらい。5対4という点の取り合いは珍しい。見に行けば楽しかっただろうと思う。

 ところで、その日の日中、一高の某先生が、「俺の家族は、俺を置いてみんなで行くらしい」とボヤいていたところ、陸上部の某顧問が通りかかって、あの試合を行うために、それ以前既に入っていた新人大会の日程を変更させられた、と憤慨していた。前者はただの「エレジー」だが、後者は深刻。まあ、新人大会の日程を移したからといってたいした影響もないなら仕方ないが、それなりに迷惑ではあるらしいし、話を聞きながら、ふと楽天に関る宮城野原総合運動公園の改造計画のことが頭に浮かび、金のある所が、結局強いのだ、という寒々とした気分にもなった。

 そんなことを某人に言ったところ、サッカーにしても楽天にしても、単に金になる、というだけではなく、それで楽しい思いをしている一般人もたくさんいるのだから、人の喜びの総量というものを考えてもサッカーの国際試合や楽天の方が上だ、だから陸上の日程変更も、宮城野原のテニスコート廃止も、そんなに横暴な話ではないと言われてしまった。う〜ん、これはなかなか難しいぞ。