青蔵鉄路の驚き



(裏面:10月4日朝日新聞「標高4千メートル 走る最新技術」塚本和人筆引用)

 鉄道を敷くというのは支配の象徴である。チベットはもともと独立国(吐藩以来)だったので、中国のチベット支配については、国際的にもまだまだ批判がある。これでどうなることやら。

 全然別な話、10年余り前に私がラサに行った時は、北京→西寧が飛行機で2時間半、西寧→ゴルムドが鉄道で18時間、ゴルムド→ラサがバスで37時間、合計60時間近くかかった(しかも道のりの半分は飛行機で!)。当時、ゴルムド→ラサの鉄道建設は話こそあったが、「不可能」として放棄されていたのである。それが工事再開から僅か4年でほぼ完成し、運転の暁には北京→ラサが48時間という。びっくり仰天とは正にこのこと。